佐世保米軍基地内に
豪華独身将校宿舎完成間近


姿を現した6階建独身将校宿舎(右は下士官宿舎)

 7月11日付『星条旗新聞』(ネット版)は7月末に新しい独身将校宿舎が完成することを報道しています。費用は980万ドル(約11億5千万円)で日本政府の「思いやり予算」。建築を請け負ったのは前田建設(株)九州支店で5億8800万円。宿舎は6階建で79室。クローゼット・バー付きキッチン、リビングルーム、クローゼット付きベッドルーム、トイレット、シャワータブ付きベッドルームと豪勢な造り。ブラインド、カーペット、家具の費用100万ドルは米政府が負担することになっています。
 将校宿舎建設に伴って図書館が取り壊されましたが、その機能は02年7月に新設オープンした教2階建育コミュニティセンター(710万ドル)に移されています。これに隣接して2310万ドルの8階建独身下士官宿舎(400室)が02年末に利用開始。
 日本政府はこの一帯に、約4000万ドル(約48億円)を使って3つの大型施設を建造しました。
 『星条旗新聞』は、今後2年間は新規建造はないがメインベースと針尾住宅地区には家族住宅が計画されていることを明らかにしています。
 冷戦構造の終結後、世界的規模で米軍の整理縮小がなされましたが、それが日本まで波及しなかったのは、年間2500億円を超える「思いやり予算」のせいです。


(2003.05.10撮影)


(2003.2.9撮影)


(2002.12.27撮影)


(2002.11.08撮影)