3年ぶりに米軍佐世保基地公開
感謝するのは侵略の自由にか?

 7月5日、米軍佐世保基地の一部が一般開放されました。例年、合衆国独立記念日にあわせて開放されていましたが、一昨年は海外の米軍基地にテロの可能性があるという情報があり、ニミッツパークのみの開放となりました。昨年はテロ事件後であり台風の接近もあってニミッツパークのイベントもすべて中止となりました。
 メインベースの開放は3年ぶりです。フェンスには白々しくも「自由に感謝」とありました。イラク侵略に佐世保基地は弾薬・燃料の補給基地として機能し、民間人7000人以上の殺戮に加担したのです。しかも口実とされた大量破壊兵器をはじめとする「証拠」のいくつかは、ねつ造であったことも明らかとなっています。これが合衆国軍隊の「自由」なのでしょうか。
 ゲート入り口ではテロにおびえて米兵と長崎県警が見張りを続け、ゲート前では市民に対し手荷物検査と金属探知器によるボディチェックを念入りに行うなどものものしい雰囲気でした。しかも開放された区域はゲート周辺のほんの一部で、道路には通行止めのブロックが置かれており、「チケット」の提示を要求されます。これは軍の身分証明書で、持ってないと(一般市民は当然持っていません)先にはいけません。ショッピングもファーストフードの1店のみに限られていました。たくさんのピザボックスを抱えていく日本人の姿が、米国言いなりの日本政府とダブって映りました。

 報道関係者には次のような文書が配られ、大幅な規制がされました。

下記の注意事項、及び、佐世保基地広報関係者の指示に従い、メインベース内での取材活動をして頂くようお願いします。

  1. 一般公開されている場所から出ないでください。
  2. 独立記念日の行事、及び、催し物のみの取材/撮影が許されています。
  3. ベイサイドフードコート内での取材/撮影は、基地広報関係者同伴にてお願いいたします。
  4. 軍の身分証明書を持っている関係者のみが利用する施設(エクスチェンジ、コミサリー、ミニマート、郵便局)には、入らないでください。


ゲート前ではボディチェックと手荷物検査が

 ここ数年、メインベース内では「思いやり予算」による施設建設が急ピッチで進められ、大きく様変わりしていました。