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松谷さん、千葉県を訪問

支援の輪がさらに大きく


 10月22〜24日、松谷さんは千葉県の支援団体から招かれ、初めて千葉県を訪問しました。支援する会としての千葉県支援要請行動は長崎地裁判決前から数え4回目となります。県内各地で集会が計画され多くの支援者の方々に歓迎されました。
 3日間で開かれた支援集会は三市、10ヶ所。集会参加者は約300名。千葉市母親大会、船橋市の二和病院健康まつりの前夜祭などの大きな集会もあり大勢の人々と触れ合いました。
 会場では、ビデオ上映、松谷さんの語る被爆体験を通じ今に続く苦しみを知った参加者は涙を流しながら聞いていました。今回、どこの会場でも「松谷さんと語ろう」コーナーを設け、松谷さんへの質問、激励の言葉、参加者の思いを語るなど松谷さんと参加者とがふれ合う機会を作りました。
 松谷さんは、参加者から口々に「頑張って下さい。」「身体は大丈夫ですか。」と声がけされました。さらに、「この裁判は私たちを守ってくれる裁判ですね。」と言われ大変励まされました。
 千葉行動のあと25日には東京へ移動し、日本被団協の役員の方々と共に、創価学会、ファーラム平和・人権・環境(原水禁)、連合を訪問し、支援を訴えました。どの組織も支援要請に応え、署名運動へ協力検討することを約束してくれました


日本被団協中央行動

 10月20日、21日、日本被団協の全国都道府県代表者会議が東京五反田のホール国光園で開かれました。
 参加した松谷さんは「最高裁が、いつ、どのような論議をしているのかも分からず、不安です。しかし、多くの仲間に支えられて、これまで乗り越えることができました。また京都、東京、北海道など各地で被爆者の裁判が起こり、たいへん心強く感じています。私が1番若い原告ですが、一緒にがんぱっていきたいです。」と述べ、被爆者たちの笑いと暖かい拍手に包まれました。
 日本被団協は、22日の午前中、政府、政党へ要請行動を行ない、松谷さんは,日本被団協代表委員の伊東壮氏ら被爆者12名と民主党への要請行動に参加しました。
 民主党からは参議院議員の今井澄(雇用・社会保障担当ネクスト大臣)さんが応対し、松谷さんは「被爆者は、もうこれ以上待てません。1日も早く厚生省の上告を取り下げてほしい。」と訴えました。
 在外被爆者の李康寧さんやブラジルの森田綾子さんも実情を話し、今井澄議員は「被爆者のお気持ちはよくわかります。日本政府が戦後処理、戦争責任をきちんとしなかったために、このような問題が起こっている。ただ、厚生省の壁が厚いので、なかなか難しい。」と答えました。

原爆症認定訴訟は4件に

新たに東京と北海道で提訴


 厚生省の不当な原爆症認定申請却下があい次ぐ中、6月には東京で、10月には北海道で、却下処分の取り消しを求める裁判が始まりました。
 6月29日に東京地裁へ訴状を提出したのは爆心地から1.3キロの長崎の三菱兵器製作所で被爆した東数男さん(70)。1981年の被爆者検診で肝機能障害が見つかり、94年に原爆症の認定を申請。却下されたために提訴したもの。11月9日に第1回の口頭弁論がひらかれます。
 10月1日に提訴したのは、札幌市の安井晃一さん(75)。安井さんは、軍隊にいて広島で被爆(爆心地から1.8キロ)。前立腺ガンと分かったため、原爆症としての認定を申請したが、却下されたもの。口答弁論の期日は決まっていません。
 これで、原爆症認定を求める訴訟(係争中)は4件となりました。
 なおこのほか原爆の被害にかかわる訴訟としては、在外被爆者の手当打ち切りをめぐって、郭貴勲さんが大阪地裁へ、李康寧さんが長崎地裁へ提訴しており、さらに張文彬さんが原爆被害への損害賠償を求めて新潟地裁へ提訴しています。
 支援する会では、裁判の傍聴など連帯の取り組みを始めています。


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不当な厚生省の上告に対し、怒りをもって抗議し、ファックスまたは葉書で上告取り下げを要求しましょう。
宛先: 厚生大臣 丹羽雄哉
    東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
      03(3502)3090


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