◆第7次最高裁行動とりくまれる
2万3千余の署名を提出
9月21日、松谷裁判ネットワークによる第7次最高裁行動がとりくまれ、厚生省の上告を棄却するよう求めた23,600名分の署名などが最高裁へ提出されました。
この日は、午前8時半にネットワークの構成団体から日本生協連、日本青年団協議会、日本キリスト教婦人矯風会、日本被団協、松谷訴訟を支援する会の代表13名が最高裁西門に集合、出勤する最高裁の職員にチラシを配布し、厚生省の上告を最高裁が棄却するようマイクで訴えました。
午前10時、段ボール箱に詰められた署名簿と上申書が最高裁へ提出されました。今回は、個人署名23,600名分と75の団体署名が提出され、これまでの署名の累計は、個人署名が434,090名、団体署名は2,975団体となりました。また、23通の上申書も提出され、上申書の累計は、403通となっています。
署名提出のあと、書記官への要請を行い、参加者はそれぞれに「一日も早い上告棄却の判決を」と訴えました。
◆京都訴訟大阪高裁
第3回口頭弁論開かれる
9月17日(金)大阪高裁にて京都原爆訴訟の第3回口頭弁論が開かれ、支援する会から牧山次長が傍聴に参加しました。事前に支援する会は関西在住の団体会員24組織に傍聴支援の要請を行い当日、傍聴席を満席にしようと取り組みました。要請に応え、大阪府原爆被害者団体協議会、大阪いずみ市民生協、大阪民医連から計4名の新たな傍聴参加があり、今まで最高の14名でした。
法廷では、前回国側から求められていた本件診療に関する各資料の提出につき、Aさん側の弁護団から同意できない趣旨の意見陳述がありました。陳述の中で
・原審でも請求はあったが同意できないことに対し何ら反論もせす主張もしなかった。
・国側は肝機能障害について距離の点で処分時のあとのデータを出せというが必要はない。
・直接の医学的所見などAさんの資料は申請時に提出している。
・医療審議会でも検討していない上に国側の再度の請求は審理の引き延ばしではないか。
と激しく論じました。
裁判長は「病院側は患者の同意がないと提出しないので請求は無意味ではないか、引き延ばしではないかと言われている。要請を撤回せよとはいわないが、、、」と暗に国側の姿勢を批判していました。
閉廷後、Aさん、弁護団から「今日はたくさんの傍聴があり、大変励まされました。嬉しいです。」との言葉がありました。また傍聴参加者からは、「裁判長の態度はAさん側の立場に立っているように見受けられる。次回傍聴では満席にしましょう。」などの力強い意見がありました。
次回法廷は11月19日(金)午後1時15分からです。支援する会からは2名を派遣する予定です。
県母親大会・分科会でも訴え
9月18日、長崎市民会館において長崎県母親大会が開催されました。支援する会として実行委員会に参加し、当日は「世界の宝物、日本国憲法」と題する平和問題の第8分科会を運営しました。分科会には、松谷英子さんも出席しました。助言者の中村照美弁護土から平和の原点である憲法9条のことを学び、ハーグ会議の成果などが紹介されました。22名の参加者全員が、それぞれの体験や平和への思いを語り合い、ガイドライン法が通過した今、戦争への動きを止めるために何が出来るのか、母として、人間としてどう生きていくかについて真剣に学び合いました。
ある若いお母さんから、「松谷さんの話を聞いてもっと原爆や平和憲法について学びたいと思った、子どもの未来が平和であるよう頑張りたい、裁判も自分に出来るところから支援して行きたい」と胸を打つ発言がありました。松谷さんはハーグでの世界の若者に訴え、その行動力に勇気づけられたことを報告し、「国は戦争だから、原爆被害を我慢せよと言っているが、私は絶対に我慢できません」ときっぱりと語り、支援を訴えました。国が戦争に向かって準備をしている今こそ、松谷裁判を最高裁で勝利させることが一層大切であることが確かめられました。
作家の早乙女勝元氏による記念講演は、憲法で軍隊を持たないと決めた南米・コスタリカの紹介を中心とした平和の話で、とてもわかりやすく、平和をめざす様々な運動への励ましとなる内容でした。ロビーでは支援するコーナーを設けて署名と資料販売なども行いました。
夜、早乙女勝元氏と児玉房子氏(ガラス絵作家)を招いての打ち上げ会に松谷さんも出席し、賛同を寄せていただいたお礼と引き続く支援のお願いを述べ、握手を交わしました。早乙女さんはこの日のテレビ取材の出演料から1万円をカンパして、松谷さんを激励してくれました。
新婦人『松谷さんを励ますつどい』
9月4日(土)毎年恒例となった新婦人長崎支部の『松谷英子さんを励ますつどい』が開かれ、小学生や子連れのお母さんなど43名が参加しました。
コーラス花の輪の歌から始まり、弁護団の中村尚達事務局長が講師となり裁判の意義、被爆者行政の今日、法廷外の運動の重要性などの学習をしました。続いて松谷さんが今年の今までの行動での感想を話しました。その後、参加者からの感想や平和への思いが語られました。最後に支援する会の牧山次長から署名集約や会員拡大のお願いがあり閉会しました。松谷さんは楽しい一時を過ごしました。新婦人のみなさんありがとうございました。
「つどい」後、参加者達により鉄橋での街頭宣伝が行われました。久しぶりの街頭宣伝です。成果は署名187筆、募金1,127円。
不当な厚生省の上告に対し、怒りをもって抗議し、ファックスまたは葉書で上告取り下げを要求しましょう。
宛先: 厚生大臣 丹羽雄哉
東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
03(3502)3090
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