![]() |
![]() |
最高裁では法廷が開かれません。裁判官に松谷さんの被爆の苦しみや、支援する私たちの気持ちを伝えることができません。そこで、支援する会では被爆の実相、会員の皆さんはじめ、多くの国民の皆さんの平和を思う気持ちを『手紙』で裁判官に訴えることにしました。
これは上申書という形をとりますが手紙の内容は問いません。松谷訴訟についての気持ちや被爆体験、聞き書きの被爆の実相、厚生省への批判を率直に書いて下さい。
用紙はふつうの便せんでかまいません。ただし、「住所」「氏名」を明記し、捺印が必要です。
この手紙は今後、定期的に最高裁要請行動をする度にまとめて支援する会から最高裁へ提出しますので、支援する会へ送って下さい。インターネットでも住所・氏名を除いて掲載したいと思います。
【例文】
私は戦後生まれで戦争を知らない世代です。手どもの頃、従軍していた父から戦場の話を折にふれ聞き、「戦争っていやだな」と思いました。長じて子の親になり、戦争の悲惨さを実感するようになりました。
そんな時に長崎の被爆者・松谷英子さんの原爆裁判提訴を知り、以後十年余支援を続けてきました。地裁、高裁判決は被爆者の立場に立った素晴らしいものでした。しかし厚生省は二度にわたる裁判所のまっとうな指摘に耳を貸さず何と厚かましくも上告し、さらに松谷英子さんを苦しめようとしているのです。
断じて許されません。唯一の被爆国の政府のこのやり方に多くの国民が憤りを感じています。同様に世界中の人々もこの義判に強い関心を示しています。
一日も早く厚生省の上告を棄却して裁判を終わらせて下さい。松谷さんにやすらぎのある生活を与えてください。
長崎市戸町○丁目○−○ ○山K子 印
被団協総会へお集まりの皆さま、たいへんお世話様になっております。
長崎地裁に続き福岡高裁での最高の判決をいただき、皆さまと共に喜べたことを私自身心からほっとし、皆さまへの感謝で私の心は一杯でした。にもかかわらず厚生省が最高裁に上告したとき、私の怒りと悔しさをおさえることができませんでした。
厚生省はなんと非情で冷酷なところでしょう。
最高裁というところは法廷が開かれないと聞きますし、いつ何が議論されているかなど目に見えないのでとても不安でした。
けれどもこの最高裁への取り組みを盛り上げるため中央では被団協を中心にネットワークを発足させていただき、とても心強く感じます。
昨年は日本被団協のもろもろの集会をはじめ、東海北陸ブロックや九州ブロック講習会、愛友会等で皆さまに直接支援を訴えさせていただき被爆者の温かい励ましが私の勇気となっています。本当に心から感謝いたしております。
これから100万署名や手紙運動など、皆さまにはまたお世話になりますが、よろしくお願い致します。