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進まない「見直し」審議

第2回厚生省行われる

 10月27日、最高裁判決への国の対応をめぐっての2回目の厚生省交渉が行われ、松谷英子さんをはじめ、弁護団、支援ネットワークの代表が参加しました。厚生省側の出席者は、保険医療局企画課長補佐ら4名でした。
 交渉は、前回の宿題となっていた松谷さんへの謝罪問題から始まりました。坂本課長補佐は、局内での検討の結果、厚生大臣が国会での質問に答えて、松谷さんに対しては「お気の毒に思う」と表明しているので、改めて大臣の意志を確認するまでもないと判断し、大臣へは通さなかったと答えました。交渉団からは怒りの発言が相次ぎ、改めて大臣の謝罪を要求しました。

 また厚生省側は9月に医療審議会を2回開き、そのうちの1回は、最高裁判決を受けての認定審査のあり方の審議に当てたことを明らかにしました。交渉団は、審議の内容を明らかにするよう求めましたが、坂本課長補佐は検討項目についても、まだ柱を立てて論議するには至っていないと答えるにとどまりました。これに対して交渉団は「それでは審議ではなく、茶飲み話ではないか」との厳しい指摘をしました。

 こうして医療審議会として最高裁判決への対応を迫られているとはいえ、審議会の次回日程も決まってはおらず、審議完了のめども立てないままであることが明らかとなり、交渉団は怒りを込めて、次回にはきちんと対応するよう要求し、この日の交渉を終了しました。


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