このはなさくや図鑑 〜美しい日本の桜〜

桜の名所と銘木あれこれ−サイト管理者の旅日記

桜の誕生した場所、残されてきた歴史、桜に携わった人々。
そこを訪ねれば、その桜がもっと愛おしくなるものです。

霧立越え キリタチヤマザクラ
 (宮崎県五ヶ瀬町・椎葉村・清和村 霧立山地)

ここは宮崎県〜
ひむか神話街道を霧立山地を目指し、走っております。
ひむか神話街道は、日本の宮崎県にある観光ルートです。
高千穂町の天岩戸神社を起点に宮崎県内各地を通過して、
高原町の皇子原公園でゴールとなります。
総延長はおよそ約300キロメートル。
宮崎県は神話が多く残る天孫降臨の地です。
近くには、高千穂峡(国の名勝・天然記念物)があります。
写真は、有名な日本の滝百選・真名井の滝です。
遠くに見えるは、霧立山地の稜線。
霧立越とは
霧立越は、九州脊梁山地を南北に続く向坂山から扇山にかけての
尾根沿い古道です。
霧立越の古道には、壇ノ浦の合戦に敗れた
平家一門が霧立越を越えて椎葉に逃れた伝説などがあります。
西南戦争では、田原坂の戦いに敗れた薩摩軍が西郷隆盛と共に
人吉に逃れた道として知られています。
歴史を秘める霧立越の古道は、「霧立越の歴史と自然を考える会」
によってトレッキングコースとして歩道の整備がなされました。
麓には、大好きなオオカメノキが花を咲かせていました。

日本最南端のスキー場、五ヶ瀬ハイランドスキー場は、
宮崎県五ヶ瀬町にあるスキー場です。
このような、冷温帯の気候が、オオヤマザクラの変種、
キリタチヤマザクラの今日まで残してきたのです。
キリタチヤマザクラは、平成11年(1999年)に、白岩山において、
秋本治氏が発見し、 平成13年(2001年)に、大場秀章氏によって、
発表された桜です。斎藤政美氏によって「キリタチヤマザクラ」
と命名されました。
平成12年12月発行「植物研究雑誌」第75巻に詳しい。

白岩山の岩峰付近を中心に自生地があります。
今度は本格的なトレッキング装備をして、見に行きたい物です。
この桜をもう少し知りたい方は、下記より桜図鑑をご覧下さい。
 
 キリタチヤマザクラ
 オオヤマザクラ
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文・撮影:藤原 このはなさくや図鑑
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