第20章 ドリームパレード…
「ドリームパレード?」
れみの持ってきた情報にわたし達は身を乗り出した。
「ドリームパレードプリンセスコーデと四季のプリンセスコーデでパレード列車に乗ってパレードができるんだって」
「そのドリームパレードプリンセスコーデって何?」
「ドリームシアターで手に入るフルコーデのセットの一つみたい」
「それなら、次のライブはドリームシアターだね」
「ただ、問題は、スタンプカードが廃止になったから、入荷するかどうかは運次第らしいのよ」
結果、わたし達はセンターをローテーションしてドリームシアターライブをしたものの、ドリームパレードプリンセスコーデは手に入らなかった。
「かくなる上は…」
わたしにはトモダチ百人チャレンジで作った人脈がある。わたしはトモチケ手帳片手に即席チームを作ってはドリームシアターに挑み、他のコーデはすべて入手するも、未だ目標を達成できずにいた。
そして、キャンペーン最終日。
「あみ、今日も挑むの?」
「うん、まだ協力してくれるコが4人いるから」
今日のコーデは、かつてガァルルが初ライブした時と同じメルヘンクロックコーデ。実は、このヘアアクセも結局手に入らなかったので、なんとなく、逆に縁起がいいかもしれない。
そして、選曲は『ハロハロフレンズ』にした。あのパラダイスコーデをゲットした時の曲だ。
しかし、結局コーデは出なかった。今月はアイスもクレープも控えてドリームシアターに専念したのに…普通、ここでコーデを手に入れて、パレードして大団円じゃないの?
わたしはいつの間にか泣いていた。協力してくれたコたちが心配そうに駆け寄ってきてくれる。
「ごめん…でも、ありがとう…」
そして、わたし達はパレードをすることは出来なかった。
(第2部 完)
今回のプリチケ
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