第19章 プリ☆チャン5周年とひめめの目覚め
今日も今日とて、とらいあんぐる☆ARTの三人はあみの家でお菓子を食べながら雑談していた。
「なんか、最近、朝の情報番組とかのスポーツコーナーをながら見してても、野球やサッカーで、日本代表だった選手見ると、つい見入っちゃうよね」
「わかるわかる!FIFAワールドカップもWBCも盛り上がったもんね」
とみもあみのコメントにうんうんと頷く。
「以前は間のNTTのCMで「あ、イチロー選手だ!」くらいしか反応してなかったですからね」
「スポーツといえば、ファイティンカラフル揃ったから、スポーツがテーマのステージしたいなって思うんだけど。れみはこの前のくじのテニスプレイヤーとか似合そう!」
「あ、あれ着てみたいと思ってたので私はそれでOKですよ」
「とみはどうする?」
「そうだなー、スポーツコーデでしょ?あみが格闘技、れみが球技だよね」
とみは暫く考えて、思いついたようにコーデブックを繰った。
「これはどうかな」
「ヒップホップ?」
「うん。ちょっと前にブレイキンの大会の中継見てたら、AMIって選手が勝ち進んでたから、つい見入っちゃって」
「そう言えば、次のオリンピックで種目になるんだっけ」
ねみが動画サイトで検索してAMI選手の試合を見つけてきた。
「へぇ、同じ名前でもウチのあみと違ってダンスがかっこいいですね」
「いや、全国大会ファイナリストと競って勝てるわけないし」
そんなわけで、スポーツライブをしたのだが、そのステージで、たまったワッチャがひめめに向かって流れていった。
「おお、ひめめ解放近いのかな?」
「目覚めても、クリスタルの殻が固すぎるからワッチャで殻を砕いて行くって、なんか、前にコーデメイツでもやったような…」
「少しは貢献できましたかね。そういえば、別の企画も同時進行しているみたいですよ」
れみが示したモニターでは、まつりとみゃむがデュオプリマジをしているのだが…
「あれ?これって、もしかして?」
「キラッとプリ☆チャン5周年で、アニメのみらいとだいあのライブを体験できるそうです」
キラッとプリ☆チャンはゲームとアニメで展開されていたが、あみとれみはプリ☆チャンのゲームのマイキャラだった記憶があるのだが、なんとなく二人ともそういう長い夢を見てた事にしようと頭の整理をしていた。それだけに少し複雑な気持ちでいたのだが、とみはさっそく、
「そういえば、きゃろん、せっかく人の姿になったんだから、一緒にこれ、やってみたいな」
と、さっそくきゃろんとこのデュオを体験しに行った。
「そっか、とみはわたし達のプリチャン世界での話、知らないんだっけ」
「私達自身ですら、もう意識してませんでしたからね」
あみとれみが話していると、クレアさんが通りかかった。
「あ、あみさん!ちょうどいいところに!」
「どうしたんです?」
「あのプリチャンライブやりたいなって思ってたんですけど、今の私のお気に入りはにゃんこみけコーデなので、前に動物ライブしたあみさんと動物デュオでやれたら面白いかなと思ってたんですよ」
「ということは、わたしはわんわんダルメシアンで「わんにゃんデュオ」といったところですかね」
「それでお願いできますか」
あみはクレアさんとステージに上がった。そして、フロートからイリュージョンを経て、コーデメイツたちの大階段ので来ると、曲もサビの部分になる。
「え?浮いてる?」
なんと、アニメの演出と同じで二人は空に舞い上がっていく。
二人はそのまま宙を舞い、大階段ステージに着地してステージを終えた。
「あの、飛ぶ演出すごかったね!」
「びっくりして、変な声出ちゃった」
「ですよねー」
「まぁ、魔法のステージだし、フロートも飛んでるわけだから、出来ないことはないか。でも、ちょっとびっくりするよね」
感想を言い合う二人、つい、口調も素になってしまうくらい興奮していた。
あみが二人の所に戻ると、れみが告知モニターを見ていた。
「ひめめ解放まであと少しですね」
「じゃ、あたし達でもう一曲いってみようか」
二人の提案にあみも、
「よし!じゃ、どんなライブにする?」
「あみがクレアさんと動物ネタやった流れで、ペンギン合わせとかどうでしょう?」
「いいね。あれ、アクセのペンギン、みんな顔違うから合わせると楽しそうだし!」
とらいあんぐる☆ARTの三人でペンギンライブをしても、進捗ゲージはちょっとしか増えない。
「うーん、けっこうワッチャが必要なんだね…」
そんなことがあって、あみは賑やかライブの募集をかけることにした。
「イースターシーズンだし楽しそうなライブをみんなですればワッチャ集まるよね」
募集に応じてくれたのはアルメガさん、もちこさん、みか♪さん、あえんちゃさんの四人だ。
「よろしくお願いします」
そこへとみがやってきた。
「あみ!イースターのお祭りライブやるって言ってたからコーデ持ってきたよ!」
「じゃ、とみも参加ね。とみがぴょんぴょんイースターラビット着るならかぶっちゃうから、わたしはアカデミーレッドに変えよう」
ゲストのみんなもそれぞれのコーデに着替えて賑やかライブが始まった。
そして、ついに!
ワッチャのゲージが満タンになり、ひめめが解放された!
翌日。
目覚めたひめめのプリマジを三人は中継で見ていた。
「コーデメイツのプリンセスだから、髪とかはクリスタルの時の感じかと思ったけど、人の姿なんだね」
「でも、さすがだね。リズムはパーフェクトだ」
プリマジスタジオの当初の最大目的のひめめが目覚めたけど、これからどうなっていくんだろう?
中継を見ながら、ぼんやりとそんな事を考えるあみなのだった。
今回のフォト
今回のソロ・デュオ・チームユニット
れみ&とみ&あみ
まつり&みゃむ
きゃろん&とみ
クレアさん&あみ
れみ&あみ&とみ
あみ&みか♪さん/もちこさん&アルメガさん/あえんちゃさん&とみ
ひめめ
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