第11章 グランドフェス3・ヘブンズ化、そして…

「ぷっ」
 あみは思わず噴き出した。
「どうしました?」
 れみが不思議そうに聞く。
「この前の初期服の時のれみのフレカ、すごい変顔だもん」
「えーっ、漆黒の明星氏がこれが今の流行だって言ってましたよ」
「そうなんだ」
「あ、そうそう。その漆黒の明星氏、エレメンツコーデのヘブンズ化に成功したそうですよ」

 その後もプリマジスタ達は次々とヘブンズ化を成功させていった。
「わたしのスマイルエレメンツはヘブンズ化しないのかな…」
 あみは自分のエレメンツコーデのプリマジカードを眺めた。

 すると、あみの真上にスマイルエレメンツの魔法陣が出現した。
「そのエレメンツコーデはヘブンズ化しません。代わりといっては何ですが…」
 あみのコーデブックのページの隙間から幾つかの光が漏れた。
「何だろう…?」
 あみがコーデブックの光ったページを見ると、アクアエレメンツアクセ、サンシャインエレメンツワンピ、フレアエレメンツシューズの色が変わっている。
「つぎはぎミックスエレメンツヘブンズコーデ!」

 あみはそれを持ってプリマジに向かった。そこでまつりに会った。
「今回のグランドフェス、六人がそれぞれライブ、次にデュオをして、集まったワッチャでフロートをジェニファーのいる高さまで上げることになってるんだけど、私にはエレメンツコーデが無いから、タントちゃんがフロートを持ち上げてくれるんだけど…」
「ワッチャをより多く集める必要があるんだね」
「うん。だから、あみちゃん!フェスを続けてくれないかな?」
「もちろん!ラブエレメンツコーデも集まってきていい感じだから、このままつっ走るよ!」
「ラブエレメンツコーデでステージに立つあみちゃん、かわいいだろうなぁ〜!」
「ありがとう!まつりちゃんの期待に応えられるような素敵なプリマジにしてくるね!」
 あみは、つぎはぎミックスエレメンツヘブンズコーデでフェス3曲目、そこでゲットしたラブエレメンツコーデでアンコールをこなした。

 みゃむは、そこで、自分の手の中に現れるラブエレメンツコーデのプリマジカードについて、ふと気づいた。
「もしかすると…なんだぞ!」

 その頃、3組のデュオを載せたフロートが急上昇していた。あみのフェス会場から流れるワッチャも取り込み加速を続ける。
 それをみゃむが追いかけて飛ぶ。

 あみはそれを見上げていた。後のことはまつり達に任そう。そう思い、あみはれみの待つ待合に行き、二人で中継モニターを見た。

 フロートはジェニファーの近くに迫るが、まだ届かない。ひながあまねに、
「あたしを投げて!」
 エンカンターレはデュオの振り付けにリフトが出来ないか検討し、練習をしたことがある。ただ、デュオ大会では実現しなかったのだ。
「今の私達ならきっとできる!」
 あまねがひなをリフトし、そこからひなが跳んでジェニファーに飛びついた。

「ジェニファー!やっとアンタの背中に届いたじゃん!」

 ジェニファーに追いついた6人。しかし、まつりだけはヘブンズ化したエレメンツコーデではない。

「まつり!」
 みゃむが追いつき、そのままみゃむは空中にとどまった。
「これを受け取るんだぞ!」
 みゃむがまつりにパスしたのは
「ラブエレメンツコーデ?」
 まつりがいきなりエレメンツコーデにコーデチェンジした。

 途端にみゃむが光を放った。
「まさか…みゃむがラブエレメンツに?」

 まつりのエレメンツコーデがピンクから白に変わっていく。
「これは…ヘブンズ化!」

 ヘブンズ化したまつりがジェニファーに歩み寄る。ジェニファーの瞳から涙があふれ、彼女は正気に戻った。
「見てて、ジェニファー!ヘブンズ化した6人のプリマジ!」

 こうして、ユーフォリアレビューのクライマックスステージの幕があけた。


今回のフォト
             
今回のゲスト

まつり


ひな


れもん


あまね


みるき


あうる


ジェニファー


今回のソロ・デュオ

あみ


あみ


ミルキーレモン


テクノマジカル


エンカンターレ


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