第3章 菓子〜悪戯

「さて、と」
 あみは机の上のエコバッグをひっくり返した。
 中から出てきたのは、昨日の遠征の際、大阪のプリズムストーンでグミを見つけて買い足した分だ。

「うーむ、お菓子制限中だし、グミは一日1パックだな…しばらく他のお菓子買えないな…」
 などと言いながら、同封のコーデカードを整理する。
「おお、SRがシクレと普通と両方揃った!」
 しかし、Rがどちらも揃っていない。

 あみは手持ちのコーデを見ながら、
「Rは普通にコーデメイツが選んでくる分も全然そろってないけど、ネオンチェッカーは2色ともリーチかかってるんだよね」
 レアリティが高い割に、なぜかネオンチェッカーコーデに縁があるのはなぜだろう?

 兎にも角にも、ステージに立たないとコーデは増えない。先日の注目コーデで手に入れたガッチャモールと色違いのコーデがあるのでさっそく着てみよう。
 私服コーデをミックスで出かけると…
「街角ランウェイ?」
 いつもの通り道の入口にコーデチェンジスポットがある。
「ここで着替えるのかな?」
 あみはステージ用のコーデに着替えた。
「えっ?」
 スクリーンに道を歩く自分の姿が映り、コメントが流れている。
「なんか緊張するなぁ…」

 とりあえず、ステージの前にもコーデチェンジはあるようだった。次回は最初の私服ミックスでランウェイを歩いてみるかな。評価も見てみたいし。
 そして、ここまでのステージでネオンチェッカーコーデが全色揃っていた。

 別の日。この日は以前帽子が小さくなったコーデを髪型を変えてリベンジしてみた。今度はちゃんとした帽子としてかぶれる。
 それを確認したら、そのままコンビニへ向かった。グミを見つけていくつかつまみ買いしてみる。なんと、Rばかりが出て、無事フルコンプできた。

 ネオンチェッカー各色と他のグミコーデを次々と着てみたけれど、レースヒーローパープルコーデで手でハートを作ったフォトが出来たが、顔の前でしたため顔が隠れて誰だか判らない写真になっていた。
「もう一度やり直すか…」

 こうしているうちに、コーデを少しずつ増やしていったのだが、その中で赤いハロウィンコーデのトップスが出た。
「そういえば、もうすぐハロウィンだけど、このトップスだけじゃハロウィンライブできないかな…」

 あみはふとモニターを見た。ステージでは青いハロウィンコーデを着たクレアさんが踊っている。
「あ、クレアさんだ…コーデ揃ったんだ、いいなぁ…」

 そう思いつつ、コーデショップを見ると、今週の注目コーデは…
「あっ、赤いハロウィンコーデ!」

 これでハロウィンライブできる!

 というわけで…
「ハッピーハロウィン!トリック オア トリート!」


今回のフォト
              
今回のゲストさん

クレアさん


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