外伝・それから Part4 約束のライブ
「最近は復刻ブームだから、プリパラコーデでのライブも随分やったね」
「逆に新作がない分、みんな好きなコーデでプレイしているのである」
まいの感想にまみが答える。昨日のプリパラコーデでの四人ライブの画像を見ている。
そこにあいが入ってきた。
「今日は五人だね」
「一番最初に選べるのと、ミックスのしやすさで、最近プリティーリズムコーデ増えたし、それでやろうか」
いざ、始めてみると、大体がサイトの組み合わせだが、まいだけがミックスだった。
「まい、ミックスにしたんだ」
「うーん、このスカート気に入ったけど、トップスがなくて…」
「あ、あたし持ってるから貸そうか?」
かなが声をかける。
「いいの?」
「うん」
その会話を聞いて、まみが、
「我は色違いを一式持っているからペアライブでもするか?」
こうして、この日の第二ラウンドはまいとまみのペアライブになった。
それから数日後。
まいとかながライブをしようとしたら、まいに連絡が入った。
「もしもし、えっ?」
あみからだった。
「一応、こっちのデバイスからも通話できるみたいね」
「そうみたいですね」
「じゃ、ちょっと実験しようか」
「どうするんですか?」
「今、まいとかなでペアになってるフォロチケある?」
「セブンスコーデのがあった気がします。ラブリーとポップ」
「じゃ、それを用意して、わたしの会員証でログインしてみて」
「はい。わかりました」
まいがあみの会員証をスキャンするとあみが現れた。
「よし。ここまではOKだね」
あみはセブンスコーデのスターにコーデチェンジした。
「二人のフォロチケを貸して」
「あ、はい」
あみは二人のフォロチケともう一枚をスキャンした。
「あみ、来れましたよ」
フェミニンのセブンスコーデのれみが現れた。
「れみさん?」
「はじめまして。あなた達があみの言ってた新人さんですね」
「まいです。お会いできて嬉しいです」
「かなです。よろしくお願いします」
「四人だとセブンスじゃなくフォースコーデだね」
あみがそう言うとライブが始まった。
「これで、わたし以外でも召喚できることが判ったね」
「実験は成功ですね」
あみとれみはそう言うと、まいたちに小さな封筒を渡した。
「まみへの手紙とSDカードですか?」
「そこに、わたしが作った未使用コーデが入ってるんだ。うちのメンバー、みんな私の作ったコーデで会員証作ってるから、次の更新で良かったら使ってね」
「ありがとうございます!」
「これで、二人も正式なメンバーですね」
れみが笑いながら言う。
そこで時間切れになったようで、あみたちは消えた。
さて、あみからの手紙を受け取ったまみは、
「なになに、明日、今度こそプリマドンナコスプレやるよ。この前のフォロチケ用意してスイートハニーキラッとコーデ着てね、としか書いてない」
「問答無用で明日なのか…あみらしいけど」
横で見ているゆみがつっこむ。
「別にアタシも時間とれるしいいんじゃない?」
あいも問題なさそうだった。
そして翌日。まみは言われたとおりにライブをセッティングした。
まみがみらいでセンター。れみがあいら、まみがみあ、あみがなる、あいがらぁら、ゆうきがゆいのコスプレで以前やり残したライブをした。
「すごい!伝説のライブを生で観れました!」
そう言って喜ぶまいたちに、ゆうきが、
「やっと会えたね!次は一緒にライブしようね」
と声をかける。
「そういえば、あみさんからお借りしたコーデの中に、型紙違いの似たようなのがあったんですけど」
「あ、どっちの型紙にするか迷ったやつあったっけ」
「あれをペアコーデにして使ってもいいですか?」
「あ、ペアコーデか。その発想もいいね」
こうして、あみたちも目的を果たし、まいたちも会員証コーデを入手できたのだった。
今回のライブシーン
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