第47章 クイーンズグランプリ(後編)

 さて、今日はクイーンズグランプリ二日目だ。
「5回戦の会場は…サンシャインサーカスエリアだね」
「アリスさんとのソロ勝負のようですね」
「あみ、コーデはどれにするのだ?」
 コーデを訊くまみの顔を見ながら、
「そういえば、まみは大会でエルザさんと組んだことがあったよね」
「それが何か…」
「にじのマーチコーデをエルザさんが名前つながりで合わせしたけど、あれの色違いが揃ったから、使ってみようかな」
「雨上がりのサンシャインなら虹がかかりますね」
「れみ…ここ数日晴れ続きだから、そのコメントは…」
「ははは、意味ありませんね。でも、がんばってくださいね」

 エルザさんの加護があったかどうか定かではないが、とりあえず、あみは6回戦に進むことができた。

 6回戦の会場はムーンライトマジックエリアだ。
「次はイブさんとのソロ対決だね」
 あみはミスティムーンコーデを選んだ。
「あれ?それだと最新ボーナスつかないよ?」
 しかし、あみは、
「いいよ。課題曲の雰囲気だと、なんとなくこれが合いそうな気がするんだ」

 そして、その直感通り、あみは7回戦の切符を手に入れた。

 そして、7回戦は…
「メンテナンス作業のため休憩となります」

「えっ?」
 驚く一同のところにめが兄ぃさんがやってきた。
「実は、当初はサンシャインサーカスエリアはアライブとのデュオ対決、ムーンライトマジックエリアは推薦枠ユニットとの対決の予定だったのですが…」
「そうなんですか?」
「アンジュさんの推薦で、だいあさんがマスコットだいあさんとのペアで参戦するはずだたのですが、課題曲が届かなくてだいあさんが辞退してしまったのです」
「へぇ」
「そこで急遽ソロ対決としたのですが…やはりアライブとの対決はぜひやっていただきたいので、その準備をしているところです」

 暫くして放送が流れた。
「第7回戦は、アンジュさん推薦のとあるデュオが登場するのですが」

「アイランジュ?」
「いや、自薦はないでしょ」
「ツインテールズ?」
「いや、ツインテールズはそれぞれのチームで出てるし」
「おしゃまトリックスとか」
「ナルシスターだったりとか」
「ゆい&らぁらでしょ?」
 色々と憶測が飛び交う中、
「だいあさんとマスコットだいあさんのWだいあ…だったのですが、急遽出場出来なくなりましたので」

 ざわざわざわ

 会場がざわめく。
「アライブとあみれみコンビのデュオ対決です!」

「あみ、コーデはこれでいいですか?」
 れみが持っているのはフェアリーコーデの新色2色だ。
「うん。これでいこう!」
 あみとれみは決勝にコマを進めた。

 そして、決勝戦。
「また会ったね。今度は負けないよ」
 敗者復活枠でのし上がってきたミラクルキラッツが相手だ。

「よし、今度はあい、まみと三人だね」
「この前のひなさん達とセッションした面子だし、息ぴったりだよ」
「コーデはもちろんこれであるな」
「もちろん。メルパンやラビリィ、当然キラッCHUとも心は一つだよ」
 そう。認定試験や先日の試練でマスコット達と手に入れたパレードイルミナージュコーデだ。

 そして、ついにあみ達は優勝した!

 パレードが始まる…筈?
「あれ?」

 パレードではなく、ルルナがソルルを従えて現れた。

「これからは、誰もが公平に失敗しないプリチャンにするために、私が全て管理します」
「え?優勝パレードは?」
「ありません。すべて私が支配します」
「ちょっと、どういう事?」

「では、チャンスをあげよう」
 ソルルが前に出た。

「僕たちと勝負しよう。その前に、三回ライブをして、必要ないいねを集めるんだ」

 なんだかとんでもないことになってきた…


今回のライブシーン
                       
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