第46章 色々とライブするラビ

 話は大会の数日前にさかのぼる。

 その日、あみがベンチに座ろうとすると、箱が置いてあった。
「何だろ?忘れ物かな?」
 あみが箱に手を近づけると、箱からおばけが飛び出した。
「きゃっ!」

「い・た・ず・ら」
「大成功!」

 その様子を見て出てきたのはおしゃまトリックスの二人だ。

「もう!びっくりした!」
「はつはっは」
「そういえば、前にあなたたちもライブしてたね」
「し・た・よ」
「プリパラへ行って、ルゥたちのものまねしてきたら、一緒にライブできるよ」
 あみは一瞬戸惑った。次のイタズラの可能性も高い。
「うーん、面白そうだしのってみるかな」
 あみはプリパラへ行き、デヴィやルゥに似せたアバターでアカウントを作ってライブしてみせた。ただ、登録画面に「ヴ」がないため、デビィというアカウントになってしまったが。

 あみは二人になりきりプリチケを渡すと、二人はそれを使ってライブの準備を始めた。
 いたずらではなく、本当にライブがしたいようだ。
「ちょっと待って」
 あみが二人を止める。ルゥが不思議そうに訊く。
「どうしたの?」
「もうすぐ、仲間が来るから、せっかくだし五人セッションにしようよ」
「い・い・の?」
「もちろん!」

 そこへれみとゆうきがやってきた。あみが手短かに事情を話す。
「いいですけど、私だけおばけのコーデ、まだ着た事ないですよ」
 れみが言う。ライブするには、センター以外は一度コーデを着ておかなければならないのだ。
「じゃ、れみがセンターで」

 全員がおばけだらけのコーデでライブすると、本当におばけだらけになった。

 そして、解散後。あみは日用品の買い出しで100円ショップに行くことにした。
「あたしも欲しいものあるし、あみについて行くかな」
 あみとゆうきはそのまま100円ショップで買い物をした。
 その帰り道。
「あれ?あの二人組」
 ゆうきが向いた先にユイティアさんとびびっとさんがいた。
「こんにちは」
「あ、こんにちは」
「そういえば、この前、わちゃわちゃ会でユイティアさん見かけました」
「そういえば、ゆうきさんのフォロチケ見つけてフォロー入れましたね」
「ありがとうございます。そういえば、今日は全員、有名人の私服アイテム着てますね」
「そういえばそうですね」
「あたしの着てる服、デザイナーのだいあさんの愛用のものなんだけど、実は裾に模様の入ったおしゃれなレギンスと合わせてるんだけど…」
「スカート丈がそこそこあるから判りませんね」
「見えない部分のおしゃれってのもこだわりなんですかね」
「じゃ、私服ライブしようよ」
 あみが提案する。
「ダンスのターンとかでチラッとレギンスをアピールするのも面白そうだね」
「どうします?」
 あみがユイティアさんに訊く。
「せっかくですし、やってみましょうか」

 別の日。あみはまみ、あいを連れてスタジオに来た。
「お待たせしました」
 ひなさんがセッションライブの相手を募集していたので、あみは今日時間の取れるメンバーを集めて参加を申し出たのだ。
「セッションライブ。受けさせてもらいます」
「ワーイ、ありがとうございます!」
 ひなさんのチームはアクアさんといおりさん。
「はじめまして」
「よろしくお願いします」
「えっと、今回はテーマ無しでしたっけ」
「はい。みんなの個性をぶつけるライブ、やりましょうね」

 そうして、賑やかライブをし、解散後、あみは誰かに呼び止められた。
「はい?」
 振り向くと、ほにまるさんだった。
「あ、お久しぶり!」
「忘れ物ですよ」
 あみは手元を見てはっとした。プリチケを取り忘れている。
「ははは、以前し逆のパターンでプリチケを届けてもらうことになりましたね」
「そういえばそんな事もありましたね」
「お礼も兼ねて、ペアライブしましょうか」
「いいですよ。やりましょう」
「そういえば、ライブ報告、ツイッターで速報出してるんですけど」
「あ、私もツイッターやってるんで、アカウント、フォローしておきますね」
 なんだか、忘れ物を届けて貰っておきながら、ペアライブをし、フォロワーを増やして、どっちがお礼なのかわからなくなったあみなのであった。

 その帰り道。ラビリィが現れた。
「ソルルに呼び出されたラビ。一緒に行くラビ」
 ラビリィに連れられてソルルに会う。なんか、以前にも似たような事が…
「君たちは特別なパレードコーデを手に入れることができるよ」

 やっぱり!

 先へ進むと、リングマリィに出会った。あみたちのライブが観たいという。リングマリィに出会った。あみたちのライブが観たいという。  あみはラビリィとライブしようとしたが、あまりコーデを持ち合わせていなかった。
「今日使ってないのは…この前プリパラでルゥちゃんの物真似した時の自作コーデしかないや」
 課題曲を見ると、やったことのない6人曲?
「あ、あみさん。今、曲名表示壊れてるそうですよ」
 通りかかったくれあさんが教えてくれた。

 とりあえず、課題曲は3人曲が表示され、これは正しいようだった。
「ちょうどよかった!くれあさん、一緒にライブしてください」

 話に巻き込まれたあみがくれあさんを巻き込んで、青いパレードコーデをゲットすることになったのだった。


今回のライブシーン
                              
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