第43章 ライスエリアでペアライブだパン
「いい感じのペアライブになったね」
「最近はモーリーファンタジーと雑誌が連動してますよね」
あみとれみはさっそく雑誌付録と限定コーデでライブをした。
「このところ、片方が男装っぽいペアコーデ多いね」
「コトバブーケとかが流行ったからですかね」
そんな話をしながら歩いていると、
「ライスエリアでイベントがあるみたいですよ」
「行ってみる?」
ライスエリアにいくと、ゆいがおにぎりのイベントをしていた。
「お客さんが増えないと、このライスエリアはユメ終わっちゃうの!」
なんだか大変そうだが、そこそこ客は来ているようだ。
「協力も兼ねて、仲間を呼ぶか」
あみはメンバーに招集をかけた。
そうこうしていると、ステージの方に人が集まっている。
「ゆいさんがライブするようですよ」
「行ってみようか」
そこへ、ゆみとゆうきが到着した。
「お、ライブあるんだ?」
「ギリギリ間に合ったね」
ステージにゆいが現れた。横にはピンクのクマのマスコットが飛んでいる。
「ゆいちゃんのマスコットって、喋る炊飯器だと思ってた」
「タッキーだっけ。プリパラのゆいさんはプニコンってマスコット連れてて、あのクマさんにそっくりなマスコットはらぁらさんのマネージャーだったよね」
あみとゆうきがプリパラの頃の話をしていると、
「今日はマスコットのらぁらと一緒にユメ歌いまーす」
「え?マスコットの名前、らぁらって…」
「まさか…?」
らぁらがアイドルマスコットに成長した。その姿は…
「やっぱり!」
プリパラのらぁらにそっくりだった。
「この世界のらぁらさんはマスコットなんですね」
れみがそう言う。
「でも、よく考えたら、向こうの世界のゆいちゃんもらぁらちゃんも小学生で、あの姿は仮の姿だったよね」
ライブを見た後、れみは用事があり先に帰ったので、あみ達三人はおにぎりを食べながら雑談していた。
「ペアライブ、息が合ってたね」
「やっぱり、パートナーとの絆が試されるよね」
「あたし、キラッとチェックのリングマリィコーデ今持ってるよ。どっちか、あたしとペアライブする?」
「クーポンでペアライブできそうなのもあるよ。型紙が似てるやつとかアクセが同じデザインのとか…」
「じゃ、三つ巴でペアライブ三番勝負といってみようか」
こうして、勢いでペアライブ大会が始まった。
最初はゆみとゆうきだ。ゆみはディスティニーリボンコーデ、ゆうきはイリュージョンスカイコーデだ。アクセのデザインが共通で、それぞれ、プリパラでそらみスマイルとドレッシングパフェの二大チームのコーデをそれぞれが相手チームのコーデと合わせたものだ。
次はゆうきとあみ。ストロベリーショートケーキコーデときらりんスターコーデだ。一件別のコーデがが、よく見ると型紙のデザインが共通で色違いペアコーデに見える。曲もゆい達と同じ曲にチャレンジしてみた。
最後はあみとゆみ。キラッとチェックコーデでリングマリィなりきりライブだ。
「楽しかったけど、勝負と言いながらルール決めてなかったね」
「それぞれ、ペアでも息が会うってことは、チームの絆を確認できたってことでいいんじゃない?」
「そうだね。いつかみんなでこんな企画、またやりたいね」
「そういえば、さっきのライブで、マスコットの偉い人のコーデ出てなかった?」
「うん。出たよ」
そこであみは思った。
「そういえば、ゆいさんだけでなく、わたし達とマスコット達との絆も深まったよね…」
あみは帰り道、さっきのマスコットとの絆の事を考えていた。
「あみ様、どうしたパン?考え事パン?」
プリたまGoの中からメルパンが話しかける。
「うん。メルパンたちも大切な仲間なんだなって思ってた」
と、あみが言うと、突然ルルナから呼び出しがあった。
「マスコットの偉い人が何の用だろう?」
「あみがお揃いのコーデ手に入れたからペアライブのお誘いかもしれないパン」
「まさか」
あみとメルパンがルルナの前に行くと、
「あなたたちは特別なパレードコーデを手に入れる権利を与えられたわ」
ルルナはそう言うと去って行った。
「まつパン!えらい人!」
あみとメルパンはルルナを追ったが見失ってしまった。と、あんなに出会った。彼女は大会前で少しナーバスになっているようだ。
「あみ様、ライブであんな様を元気づけてあげるパン」
「じゃ、わたしは偉い人コーデでマスコットライブをしようか」
「お手伝いするラビ」
ラビリィも現れた。
そして、ライブをすると、イルミナージュプリたまが落ちたきた。
「あれは…」
「あみ様!」
「OK、パーフェクトキャッチ!」
「歌は心で歌う…大事なことを見失っていましたわ。ありがとう。気分が晴れましたわ」
あんなはライブを見て元気を取り戻した。
ライブが終わると、次は メルパンにいざなわれ、イルミナージュライブだ。
「紫のパレードコーデだパン!」
紫のパレードコーデを着たあみの前にルルナが現れた。
「おめでとう。あなたたちの強い絆をコーデが認めたのね」
そしてメルパンのほうに囁く。
「いいご主人様と出会えて良かったわね…」
でも、その囁きはメルパンの耳に届かない小さなものだった。
今回のライブシーン
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