第37章 ムーンライトプリンセスカップ
「あみ、この配信見てください」
あみはれみに言われて配信を見る。新人のプリチャンアイドルのデビューライブだ。
「アリスさんに髪型似てる…てか、どこかで見たような?」
「イブさんといって、プリチャンランドの運営会社の社長さんですよ」
「ああ、ランドのオープンとか緊急事態宣言の時の休園の記者会見で見たんだ」
「社長さんも自らライブして盛り上げておられるんですね」
「そういえば、この前プリたまGoでソルルの次に卵から生まれた黒猫のルルナ、社長さんと一緒にいなかったっけ」
「そうでしたかね。でも、ねずみ、パンダ、うさぎ、白猫に黒猫。うちは卵から産まれる動物に当たったためしがないですね」
「確かに。そういえば、この前ルルナが光ったのに、ソルルの時と同じで猫のままなんだよね」
あみとれみが話をしていると、ルルナが再び光った。
「あみ、今ライブしたら、ソルルの時みたいにいきなり人型になるかもしれませんよ」
「やってみるね。コーデは…この前ゆみが着てて可愛かった弓使いコーデでやってみようかな」
そして、ライブが終わると…
「すくすくすくー」
なんとなく、見かけたことのある女性が現れる。
それを見たキラッCHUたちが、
「あーっ、マスコットの偉い人だっチュ!」
「間違いないパン。マスコットの偉い人パン」
「ラビリィ、リセットするって言われたから間違いないラビ」
「え、ラビリィ、あの人、こわい人なんですか?」
驚いて聞くれみにラビリィが答える。
「一応、リセット前にマスコットのいないプリチャンアイドルを調べてくれたり、いい人ラビ」
「おしゃまトリックスのマスコットのバグっCHUのことも許してくれたっチュ」
そんな会話が聞こえるでもなく、あみはマスコットの偉い人と観覧車にのったと城へと進み、イルミナージュライブをしていた。
あみはルルナに聞いてみた。
「ルルナはマスコットのそこそこ偉い人なの?」
「結構そこそこ大変偉い人で合っているわ」
「やっほー」
あみに声がかかる。
「あ、アリスさん」
アリスとみらいだった。そこへあんなが通りかかった。
「せっかくあの黄色いのに似合いそうな服の色違いを着てきたのにどこに行ったんですの…?」
「あ、あんなちゃん!誰か探してるの?」
「あの黄色…いや、めるとさらが今日はいないので、ワタクシがソロライブを…」
「あみちゃんもあまねちゃんもいるし」
そういうアリスが、いつのまにかあまねさんの手を掴んでいた。
「あれ?あまねさん?」
「知り合いがそこの神社の近くに配信スタジオ出来たからって行ってたから様子見ようと通りかかったら…」
「じゃ、みんなでそこで配信しよう」
「まぁ、それなら目的は同じですし…」
そのビルにあるゲームセンターにあみは元の世界でプリパラをやる前にポップンミュージックというリズムゲームにはまって何度か来たことがあった。
「そういえば、昔からあるゲーセンだそうですね」
「今日はキャッスルステージか…どんなコーデがいいかな…」
「今日みんな私服かわいいから、逆にこのままはどうかな」
「確かについ華やかなドレスとか選びがちかもね」
ライブを終えて。解散したが、あみはアリスと方向が同じだった。
「そうそう。今度の大会も近いね」
「アリスさんも出るよね」
「今日は楽しくライブしたけど、次はライバルだね」
「うん。いい勝負にしたいね」
そして、大会当日。
「最初の対戦相手はリングマリィか」
「色々なウエディングライブ試したけど、ちょっとネタ苦しいかな…」
そう言うあみに、ゆみはコーデを取り出して、
「この前、ハッピーレア大量発生チャンネルで手に入れたコレはどう?」
「お殿様とかぐや姫。和装婚礼か。いいかも」
二回戦は
「えっ?ルルナ?」
マスコットの偉い人が参戦していたのか…
あみはステージに合わせて月の意匠を用いたムーンライトパープルコーデで挑む。
そして、準決勝でアリスと当たった。
「いよいよ勝負だね」
「悔いのないようお互いがんばろうね」
あみはマーガレットオフショルコーデで挑んだ。ステージの雰囲気に両者のコーデは合っており接戦だったがあみが決勝に進んだ。
「なんだかソロ対決が多いね」
「あみにがんばってもらうしかないね」
チームメイトは今回は見物ばかりだ。
そして、決勝の相手は…
「やはり社長さんでしたか…」
「よろしくお願いしますね」
夜のサーカスのステージということで、あみはムーンラビットコーデを選び、なんとか今回も大会を制覇できた。
「さすがですね」
「社長さん、今度は一緒にライブしたいですね」
「ええ、その時はぜひ」
社長は忙しいだろうけど、いつか一緒にライブできたらな、と思うあみなのであった。
今回のライブシーン
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