第34章 新春・キラッCHUからのお年玉?だっチュ

「新年あけましておめでとうございます」
「本年もよろしくお願いいたします」
「いい年になりますように」
 あみとれみの寮の部屋。ゆうきが泊りがけで遊びに来ている。
 ゆみ達はそれぞれ家族と年越ししているけれど、三人は近くに家族がいない。

「年越ししたし、一寝入りしようか」
「だね。年越しそばの器は洗ったよね」
「うん。気持ちよく新年迎えたいし。洗っておいたよ」
「新春ライブのコーデは…」
「ガッチャモールで色違いのクーポンもあるし、お正月コーデ三色いけますよ」
「そっか。クーポンありがたいね」
「うん。この前、このはさんともちょうど正月コーデあって便利だねって話してたんだ」
「それで毎晩無料枠の三回を回してたんですね」
「でも、それで揃ったんだし」
「それはそうですね」
「でも、初詣も密を避けるため自粛だし、ライブしたらおせちとお雑煮食べるだけか」
「最近はスーパーのおせちセットも本格的だね」
「しかし、確実に太りそうですね」

 数日後。この日はバイト初出の日。4−Miの四人の今年の初顔合わせだ。
「あけおめー」
「ことよろー」
「さて、四人での初ライブは全員お揃いのコーデでやりたいな」
 ゆみがいきなり提案する。
「あ、正月コーデ目当てでクーポン取りまくったから、お揃いライブできるよ」
「どのコーデにしようか」
「まだ寒いし、キルティングウォームコーデなんてどう?」
「名前からして暖かそう!それにしようよ!」

 しかし…

「寒い…」
「なんで、へそ出しでミニスカやねん!」

 実は非常に寒さがこたえるコーデなのだった。

 別の日。あみが一人でお茶していると、キラッCHUとラビリィが出てきた。
「キラッCHUたちもあみちゃんとライブがしたいっチュ!」
「いいけど…メルパンは?」
「あんなちゃんのところへ行ってるラビ」
「そっか、トゥインクルリボンスイートのうさぎいっぱいのコーデのクーポンあるよ」
「ラビリィ、着てみたいラビ」
 ウサギ型だし至極当然な気がする。
「キラッCHUは…昨日モーリーでマスコッツ衣装の色違いゲットしたから色違いライブでいい?」
「楽しみっチュ!」

 キラッCHUとのライブが終わると、キラッCHUが光った。
「すくすくすくー」
 キラッCHUが再びアイドルマスコットの姿に戻る。
「え?イルミナージュライブ?」
 レインボースカイのものは持っている筈…えっ?羽付き?
「スーパーイルミナージュコーデだっチュ」
「ええーっ、すごい!」

 キラッCHUから、思いがけないお年玉をプレゼントしてもらったあみなのであった。


今回のライブシーン
                    
前へ表紙へ次へ