第19章 完成!グループユニフォームコーデだパン
「あみさま!メルパン、大きくなったパン」
メルパンが絆パワーでアイドルマスコットになった。
「じゃ、今のうちにライブしないとね」
あみは招集をかけようとしたが、この日はれみしか空いていなかった。
「コーデ、バラバラだパン…」
あみは背中のてんとう虫がかわいいからと用意したコーデしか持ってきてなかったので、当然だ。
「それならいっそ…」
あみはその辺りを一回りしてゆっきーさんとはなこさんを見つけて声をかけた。
「あと一人いれば、『ありがとう、ごめんね、また明日』でバスケのやってみたで背中のてんとう虫を大きく見せれるんだけど…」
あみはそう言いながら近くを通りかかったコを見た。どこかで見た気がするが…
「あの、すみません」
「あ、おひさしぶりです」
「え?」
「ほにまるです」
髪型変えていて気付かなかった!しかし、これで六人になった。
ライブを終えて、メルパンは再びマスコットの姿に戻った。
あみとれみはそのままランド内で時間をつぶすことにした。もう少ししたらゆみとまみが来ることになっている。
あみはアリスの店でポップコーンを買ってきて、れみと二人で食べながらゆみたちを待った。
四人は揃うと、広場に向かった。今日は自分たちのライブではなく、参考のためのミラクル☆キラッツのライブの見学だ。
「あ、ファンタジーコーデでやってる」
「騎士の他に、格闘家と魔法使いなのか」
「あたしとまみでこの前、新規のファンタジーに挑戦してきたよ」
「どんなのだった?」
「メルパンとキラッCHUがはぐれたのでそれぞれ探しに行ったら海で出会えたって感じの話」
「無茶苦茶話をはしょってる気が…」
「あとは魔法使いは飛べるとキラッCHUが言って、えもちゃんが上空へ泣きながら高速で飛んで行ったりしてたかな」
「それにしても…」
ゆみが切り出す。
「四人で待ち合わせたのに、ライブせずに帰るって、あみにしては珍しいね」
「うん。ちょっと用事がね」
別の日。
「そういえば、あみ、前にデザインパレットで赤いコーデ色々作った時に、没ったのあるんだよね」
ゆうきが切り出す。そういえば、五種類目もあったな…
「うん。でもなんで?」
「この前、あみ、デザインパレット鞄に入れてたの見て思い出したんだ。せっかくだから着てみようかなと思って」
「いいよ。このあと、このはさん、いちかさんとのジョイントだけど」
「テーマ無しライブだよね。ちょうどいいか」
あみ達がスタジオに来ると、このはさんが誰かと喋っていた。
「こんにちは」
「あ、初めまして。はりマグロっていいます」
このはさんと話していたコが挨拶してくれる。
「あれ?以前いいねくれたりしました?」
「あ、配信が可愛かったからしたかも。そういえばどこかで見かけたような」
「珍しい名前だから、覚えてます」
そんな話をしていると、いちかさんも到着した。
「じゃ、はりマグロさんも一緒にどうぞ。五人でライブしましょう」
ライブの後、あみたちはあいと合流した。
あみはあい、ゆうきとアメリカンダイナーコーデ合わせのライブをしたが、結局この日もその後はすぐに帰ったのだった。
あみは、その後密かにソロライブをし、その映像を送信した。
「ラウラ☆さん、このコーデのデザイン、どうでしょうか?」
「かわいいと思いますよ。私は好きですね」
あみはデザインパレットで作ったコーデをどうするか、ラウラ☆さんに相談していた。そのために暫くは早帰りをしていたのだった。
そして、六人が全員揃う日。
「今日はみんなにプレゼントがあります」
あみはデザインパレットを取り出した。
「メンバーが六人になったので、グループユニフォームを作りました!」
「おー!」
「すごい!」
「最近ライブを早く切り上げてたのはこのため?」
「うん。で、色がそれぞれなんだけど」
「赤、青、黄、桃、緑、白。戦隊みたいですね」
れみが感想を述べる。
「じゃ、新キャラのあいは白ですか」
「アタシ、一番色黒だから映えそうだし、いいと思う」
「あたしはジュエルに合わせて緑がいいな」
と、ゆみ。
「あみは試着でピンク着たならそのまま?」
「似合ってるしいいんじゃないですか?私はジュエルとあえて外した色にしようかな」
とれみが言うと、
「じゃ、あたしが赤でまみが青でれみが黄色とか?」
ゆうきが聞く。
「我は青で一向に構わないのである…ていうか、水色でかわいいからむしろ希望したい…」
「じゃ、決まりだね!」
こうして、六人のグループユニフォームが決まり、お披露目ライブをしたのだが…
「そう言えば、全体のグループの名前って何だっけ」
「決めてなかったね…」
相変わらずなあみ達だった…
今回のライブシーン
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