高校時代
耳の中に・・・
この事件は、ひょっとすると高校時代の友人は自分から話したことに驚きを感じるかもしれない。それぐらい自分にとっては思い出し
たくない話であった。実際、あの頃、この話しをされると、問答無用でキレていた。まあ、今となっては何となく笑い話にできそうなので、
この場で吐き出してみることにした。1年生の時の話である。
事件は、毎週木曜日5限目におこなわれていたHRでおこった。大体こういったHRというのは関係ない人にとっては休憩時間以外の
何物でもなく、自分もその日のHRはその休憩時間を満喫しようと思っていた。席の近い人達で適当な話をして、時間が過ぎるのを待つ。
その時、自分は何を思ったか持っていたペンを数本取り出し、鼻・耳にさしこんで笑いを取ろうとしていた。予測はつくだろうがこんなこと
で笑いがとれるはずはない、それさえもわからなかった、そういう時代もあった(^^;しかし、事件の伏線は、そのサムイ雰囲気に隠れて
着実にひかれていた・・・
数秒ほどであきらめた自分は、ようやくペンを取り除き始めた。しかしその時、体の一部にある異変を感じた。
「耳の中にシャープペンシルのフタが残ってる・・・」
さすがにこれは恥ずかしかった、しかし、まだその時はさして深刻にも受け止めておらず、トイレで鏡を使って除去作業をすることにし
たのだが、この作業がいけなかった。当然、耳に2本の指が入るはずもなく、最悪なことに作業中のある瞬間、フタが5mmほどめり込ん
でいった感覚が伝わってきた・・・これはさすがにあせった、教室に帰って青ざめる自分、それに反比例して盛り上がる級友達、結果的
にあのパフォーマンスがウケをとったことになったのだが、もはやそれどころではない。誰かが冗談半分に「鼻と口をふさいで息を吐き出
してみたら耳に空圧がかかって出てくるんじゃない?」などと言いだす。まさしくワラにもすがりたい自分は本気でそれを実行しようとする。
多分その顔が相当面白かったのだろう(自分でも想像がつく)、もはやHRということも忘れて大爆笑が起こる。もう自分1人が錯乱状態に
陥っていた・・・
HR終了後、元凶であったフタは保健室でピンセットによってあっさりと除去された。
子犬殺害事件
高校の3年間は寮生活をしていた。そしてこの寮の特徴の1つに食事の不味さがまず挙げられる。アマチュア野球等で有名な某企業
がつくっているのだが、作っている社員自身が堂々と「こんな不味いモンよく食えるナァ〜」といって盛りつけるぐらいだから、何となく分か
ってもらえるだろう。さらに、お世辞にも衛生面もしっかり管理されているとは言えない状態なのだ。時々料理の中に当り前のように虫の
死骸が混入されていることがある。故に、ここの食生活になれてしまうと、そんじょそこらの衛生管理の悪い食事じゃビクともしない、強靭
な胃腸が完成するのだ。自分が中学生の時の話だが、その高校の向かいにある「函館有斗高校」で自動販売機の牛乳パックの中から
油の混入が発見され、数人が食中毒の被害にあったというニュースが報じられた。実はウチの寮でも同じことがあったらしいのだが、誰
1人として食中毒などにはかからなかったという話がある。
話は変わって、これは1年生の夏休み前ぐらいの話だったと思う。寮近くでよく見かける子犬(一部では勝手に名前がつけられていた)が
ある日を境に全く姿を見せなくなった。そこでやはりと言うかなんというか・・・寮生がその子犬を食べたというウワサが寮内のどこからとな
くでてきた。もちろん冗談なのだが、面白いのはこの「犯人は2年生説」。この寮生活がいかに人を変えていくのかを如実に表している。
この説は消去法によって導き出された説である。そもそも「子犬を食べる」という発想自体が、寮生独自の発想であるので、1年生には
絶対思いつかない。そして3年生は「もっと大きくなってから」・・・
この寮生活から学んだことは沢山あります(^^;
(あくまで自分がいた頃の寮生活の話です)
演奏会前の受難
自己紹介でも書いてある通り、自分は8年間ほど吹奏楽をやっていた。函館市民会館は特に何度もステージに上ったこともあり、思い
出深い場所の1つである。楽器は大抵トラックで会場まで運び、同様に学校に持って帰る。ただ、母校の高校からその市民会館までは
歩いて約15分、故にフルート・トランペット等の小さい楽器は自分の手で持って行き、大きい楽器のみをトラックで運ぶことによって経費
を抑えていた。まあ、当然の話だろう。
自分は8年間の吹奏楽生活のほとんどを「ユーフォニウム」という楽器に費やしていた。唯一、高校1年生の中の数ヶ月ほど、人員事
情の都合で「テューバ」という楽器にコンバートしていた経験がある、ステージだと、よくスミの方で目立っている1番大きな楽器である
(トランペットを縦にして大きくしたようなヤツ)。そして、そんな時の朝に限って会場へ楽器を運ぶトラックが来なかったらへこむだろ!
しかも、15分の道のりとはいっても徹底した下り坂 with 一部砂利道・・・やってられん・・・
そんなトラブルもあった演奏会も、まあ何とか無事(?)終了し、あとは楽器を学校に戻して解散を待つのみ、今度こそチャンときまし
たよ、トラック♪ 遠くからこちらに向かってくる「赤帽」の2文字・・・・・・・・・赤帽だァア!!!???そんなチッチャいトラックに楽器が全
部入るわきゃねーだろ!案の定、最優先のドラム・パーカッション等の打楽器を入れたところで赤帽さん御満腹・・・
※決して赤帽さんに対する誹謗中傷ではありません。予算ケチって大きいトラックを借りなかった側の問題ですから。
みんな知ってる、下り坂って戻ると上り坂になるんだよ〜〜〜(血涙)
