二人ぼっち 70











優しく、いやらしく、穴が解されていく感覚
腰が砕けてしまいそうな甘い痺れを感じながら、
家康の雄を高めることに集中しようとする

「んッ、ふ…」

「ふふ、腰が揺れているぞ?」

楽しそうな家康の声に顔に熱が集まるのが分かる
それでも、止むことのない快感の波に腰が疼く

「…ッ、三成そろそろ」

「今日は、私がする」

僅かに息を吐いた家康にまたがり、解された穴に雄をあてがう

ゆっくりと息を吐きながら体を落としていけば、
体内に入り込む固く熱い温度を感じる

「ふっ、あぁ!」

「ッ、いやらしい、な」

歳のわりには逞しいと言える家康の体
だが、年相応に肌はたるみ、皺も随分と増えた
黒々としていた髪は私よりも白くなった

それでも変わらぬ笑みを、愛を、心をくれる

「んっ、あっ!」

声を上げたくないと思っていても、自然に漏れ出してしまう
淫らに動く自分の腰が、甲高い遊女のような声が、
あまりに卑猥に感じられて涙が滲む

だが、その涙が羞恥からなのか快感からなのかも分からない

「…っ、三成、動くぞ?」

「っ!あっ、アアッ!」

大きな手で腰を掴まれ、激しい律動に声が上がる
汗の滲む家康のこめかみに口付ければそのまま唇を奪われる

「んっ、ふっ、ん゛ん゛っ!!」

「はっ、三成の中、絡みついてくるな」

「…っ、言う、なぁっ」

良い所ばかりを何度も擦られ、自らの雄は今にもはちきれそうだ

「いっ、家康、家康っ!もうっ!」

「ああ、ワシもイきそうだっ」

「ッ、あ、ああああッ!!」

「…ッ、」

家康の腹に性をぶちまけながら、体内に吐き出される熱い性を感じた

荒い息のまま家康の上に倒れこめば労わるように抱き締められる
互いの汗が混じり合い、ぺたぺたと肌が張り付く

「…眠い」

「ふふ、眠っていいぞ?
後処理はワシがしておこう」

「………ん」

家康の髪を撫でる手のひらにまどろみながら、
まだ中に入ったままだとぼんやりと思いながら目を閉じる

私が上に乗ったままだと大変だ、せめて抜いてから眠らなければ、
そう思いながらも意識はどんどん闇に落ちていく

「…おやすみ、三成」

家康の声を最後に意識は闇にとけた






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