1970 年代にリリースされたブリティッシュ・ジャズの国内盤（日本盤）が、海外で「珍重」されていることはショートコンテンツ「 キングレコードのデラム・ジャズ 」でも書いたとおりだ。

それで思い起こしたのが、ブリティッシュ・ジャズの往時の名盤についても多数リリースされている、「ミニ LP 仕様 ペーパー・スリーブ」という我が国独特？のスタイル（当然「オビ」、「ライナーノーツ」付きでもある）の国内盤再発 CD である。海外のセールサイトに当たってみると、これが案の定というか、まあまあ結構なハイプライスが付いている。途方もないとまでは言わないが、「新譜市場」にもまだ残っていそうな「再発 CD 」としては相当に高価なものもある。

値段が高いから興味が湧く、というのもコレクターとしてはかなり「ゲス」な感じもするけれど、マイコレクションにも相当枚数あるブリティッシュ・ジャズの国内盤再発 CD について調べる気になったのはそんな理由からだ。

手始めにコンテンツ 2, 5, 6 のアイテム（プラスアルファあり）のうち、「ユニバーサル・ミュージック」からリリースされている国内盤 CD についてリストアップしてみた。というのも、当時のブリティッシュ・ジャズの主要なレーベルのうち、おおざっぱな感じで言うと、現在、その 7, 8 割が「ユニバーサル・ミュージック」の「傘下」となっているように思えるからだ。

主なレーベル名を思い付いたままにあげると以下のようになる。
デラム、デッカ、アーゴ、フォンタナ、フィリップス、ヴァーティゴ、コロムビア、パイ、ドーン、アイランド、 MPS 。

以下のリストでは「日本法人」の「ユニバーサル・ミュージック」が発売元となっているアイテムについて、少し見にくいが、国内盤の規格のアルファベット順に記載した。リリース年で言うと、ほぼ 2000 年以降ということになる。これはウィキペディアなどにもあるとおり、この会社が上記レーベル等を傘下に収め、現在のディストリビューションの体制になったのが 1999 年から 2000 年にかけてだからだ。

該当オリジナル盤の国内盤再発 CD はここにあげたもの以外にも多々ある。一例をあげれば、ジョン・テイラー・トリオの ' DECIPHER ' （国内盤タイトル：「覚醒」）は 1998 年にポリドールからたぶん世界初の CD 化、 2000 年には本リストに載せた「ミニ LP 仕様 ペーパー・スリーブ」での再発、そして 2006 年には同じユニバーサルから、さらに 2016 年にはビクターから（ディストリビューションの体制が変わったのかなー）それぞれ廉価盤仕様でリリースされている。

なお、同じ「ユニバーサル・ミュージック」から規格を変更して再発（「再々発」など）されたものについては茶色の文字とした。

備考欄については、確認できたものだけを記載した。空欄が多くてみっともないがご容赦のほどを。
また、リスト自体にも多くの「落ち」があると思う。
これらについては、新しい情報を入手したら更新していくことにしたい。

ページ末尾に、「ミニ LP 仕様 ペーパー・スリーブ」の「細部にこだわった」仕様の画像について、そのいくつかを載せておく。