2月になってからだったでしょうか、スーパーに買い物に行ってオヤッ?と思ったことがあります。ちくわが安いのです。
そこのスーパーでは通常は108円ですが、月曜日は月曜市とかで99円になることがあります。どのようタイミングかは知りませんが、88円になることもあります。
そのちくわが、84円と表示されていました。初めて見る値段です。それでよく見てみると84円は税抜き価格で、その横に税込みの88円が少し小さく表示されていました。
消費税は4月に8%になり、来年にまた10%になる予定なので、表示方法のルールが一時的に変わったことでの表示変更だったのですね。
税抜きだけの表示、税込みだけの表示、両方の併記と店によって対応が違うようですので、戸惑ってしまいそうです。また表示の時期もこのスーパーのようにすでに併記に切り替えている店とこれから切り替えていく店、4月に8%になってからの店とまちまちだと、よけい混乱しそうです。
その混乱が実は店側の狙いかもしれないと考えてみました。88円から91円になったとき、表示方法によって受ける印象が違うのではないかということをです。
8%へと10%への2回、表示を変更するのが大変だから移行措置として税抜き価格も認めようというのは、「なるほど」と納得しそうですがよく考えてみると「本当にそうなのかな」と思ってしまいます。
最終的にはまた税込みの総額表示に戻すということなら、4月に税抜き価格で表示しても10%になった後にまた総額表示になるので、どうしても2回の表示変更が必要ではないでしょうか。 それなら、4月にも税込み表示で変更して、次も税込みで表示の場合と表示変更の大変さは同じだと思います。
先のスーパーの場合は併記ですが、それでも消費税率が変わるたびに変更が必要です。今1回目の変更をして、4月に2回目、10%時にも変更が必要なので、計3回も変更しなければなりません。
これはやはり消費者を混乱させて、消費税のアップが見えにくくしようという作戦ではないかと思うのは下種の勘繰りでしょうか。