いよいよ来月から消費税率が8%になります。5%の今のうちに買わせようという宣伝が目につきます。宣伝に煽られて不要なものまで買わないように気をつけないといけませんね。
その消費税ですが、曖昧に計算している人が結構いるような感じを受けます。消費税率が3%上がるから、3%分を上乗せするというようにです。
現在の価格で消費税分がすぐにわかる場合は問題ないようです。例えば税込み10,500円なら4月からは10,800円になるとすぐにわかります。
しかし税込み10,000円の場合も単純に300円を加えて10,300円になると計算しているように思えるのです。これだと10,000円の中に含まれる5%分の消費税にもまた3%の消費税をかけている事になります。
税込み価格から税抜き価格を計算しろと言われてもすぐには計算できないですよね。本体価格は1、消費税は5%なので0.05、税込みなら両方を足した1.05になるので、税込み価格を1.05で割ると本体価格が求められますが、暗算では面倒です。
電卓で計算してみましょう。10,000を1.05で割ると約9523.8です。消費税の8%を加えた税込み価格は1.08をかけると求められるので、約10285.7で端数を切り捨てると10,285円となります。
最初の例の10,300円と比べると15円も違います。おじさんは計算が好きですから、税込み10,000円のものが10,300円になるのはおかしいとすぐに気がつきます。でも、例えば12,345円が12,715円になると言われたらすぐには気がつきません。実際には12,697円ですので、18円も違いがあるのです。
これを書きながら消費税率が3%から5%になったときの事を振り返ってみましたが、そのときにはこんな事を考えた記憶がありません。消費税率が5%になったのは平成9年で税込み表示が義務づけられたのは平成16年です。
5%になったときは税抜き価格が主流で、今回のように税抜き価格を求めてから新たな税率で計算するという必要がなかったのですね。