車線変更時のウインカーは
役立っていますか

2013年11月10日

先日知り合いの運転で遠方に出かけたときのことです。後ろの座席に座ったので計器盤がよく見えました。それで少し注意をして見ていたら予想通りの運転でした。

それは車線変更時のウインカー操作です。車線を変更するときはサイドミラーで後続車を確認し、後続者が追い越して行ってからウインカーを出して車線を変更しています。計器盤のウインカー表示でよく分かりました。

車線変更が苦手だという人の車に乗ったときも同じような運転をしていました。どちらもウインカーを出すのとハンドルを切るのがほぼ同時なのです。それが苦手だと思ってしまう一つの原因かもしれないと思うのです。

そういうおじさんも、割と最近までそのような運転をしていました。何がきっかけだったのかは覚えていませんが、そのことに気がついてからは気をつけるようになりました。

ウインカーを出すのは進路を変更することを周囲の車に知らせるためですよね。それなのにハンドル操作とほぼ同時ではその役目を果たしていないことになります。ハンドルを切った時点で進路変更をしていることがわかるのですから。

ほとんどの車は右左折時や停車時には少し手前からウインカーを出しています。それで進路変更の意志がわかるのですが、車線変更時はそうではないのです。

右左折などと違って通常速度で走行しながら、変更先に自分の車が入れるスペースを見つけなければならないので、見つけると同時にハンドルを切りウインカーを出すことになるのでしょう。それだとスペースがなければいつまでも車線を変更できません。

車線を変更しようと思ったらすぐにウインカーを出して、後続の車に意志を伝え、入れてもらう。これでスムーズに変更できます。

しかし誰もが入れてくれるわけではありません。逆に「入れてやらないぞ」という運転をされることもあります。それでもそんな意地の悪いドライバーばかりではありません。きちんと譲ってくれるドライバーも結構いるのです。

立場を変えてみます。隣の車線で進路変更をしたい車がいてもウインカーが出ていないと譲りようがありません。ウインカーを出してくれれば、その車が自分より後ろにいたとしても、少し速度を落として先に行かせることで譲ることができるのです。

車線を変更しようと思ったら、その時点でウインカーを出す。ウインカーを出している車があれば、無理に譲らなくてもいいので邪魔はしない。

「みんな」とは言いませんが、そのようなドライバーが増えれば安全運転にもつながるし、何よりも運転が楽になると思います。あなたも実践してみませんか。

← 前    目次    TOP    次 →