記念メダルで見た夢

2013年5月10日

先月、愛媛新聞に「秋篠宮悠仁親王殿下 小学校御入学奉祝メダル」の広告が出ていました。実はこの手の硬貨やメダルでは良い夢を見たのです。と言うのも母が昭和天皇の在位60年記念の金貨と天皇皇后両陛下の金婚式記念のメダルを、少しですが残していました。

母の姉が高知新聞の販売店の仕事をしていたので、それで買ったものです。「記念のものだからそのうちに値打ちが出るだろう、もし値打ちが出なくても金としての価値はあるので、買っておいて損はしない。」と言われて買ったというようなことを聞いていました。

言葉を信じたというより、断れなかったのかもしれません。姉も同じように勧められて記念メダルを買っていました。半年ほど前に「金の相場が上がっているので、記念のメダルを売って小旅行にでも行こうか」と姉から提案がありました。

記念メダルなどもずっと昔のものやごく少数しかないものなら値打ちも出るでしょうが、30年くらい前に大量に発行されたものなので値打ちが出るとは、姉もおじさんも思ってはいません。

バブルが崩壊してからは千円台まで下がっていた金の相場が、今は4千円台です。メダルとしての価値がなくても、金としての価値で購入時の価格ぐらいにはなるだろう。それなら売ろうということになりました。

11月頃のことなので、蟹を食べに日本海側に行くのがいいな。寒ブリもいいし、温泉につかって雪見酒をしよう。などとすっかり盛り上がりました。

街に出たときにその事を思い出して金の買い取りをしている店で聞いてみました。10万円金貨が1枚だけあったので、まずはそれについてです。時期的にも山陰の蟹を食べに行きたいなとか期待したのですが、その店では金貨の買い取りはしていない、金貨は銀行で両替してください、とのことでした。さらに金貨はお金だから、潰して金として売り買いすることはできないと教えてくれました。

おばさんがネットで調べると「プルーフタイプ(62年)の方でも、ネットオークションで額面の10万円を僅かに超える程度です。銀行での両替をご検討ください。」と書かれたページがありました。

メダルについては「メダルを集めるコレクターが少なく、それほど需要がないので、メダルとしてのプレミアムはついておらず、地金価格で取引されています。」というページいわの美術株式会社)を見つけました。

それでメダルの重さを量って計算してみました。金として売った場合には購入金額(正確な金額は分かりませんが)の半分になればいいくらいでした。目の前から蟹が飛んで行きました。

今回売り出されている記念メダルは純金が3種類に純銀と銅が1種類ずつで、最も高いのは純金145gで180万円です。純金で一番小さいのが26gで37万2千円です。

180万円のメダルは限定30個だそうなので、これはプレミアムがつくのでしょうか。

おじさん達のように潰して金として売ろうなどとは思わずに、記念のメダルとしての価値を楽しむ人が買うのでしょうね。

← 前    目次    TOP    次 →