五台山観月会

2012年10月10日

先月の30日は十五夜でしたね。去年は月の名所、桂浜でお月見をしました。おばさんの作った弁当で、月を眺めながらの一杯を楽しみました。ただしその日は曇っていて、月が見えたのはほんの一瞬でした。

今年は29日と30日の両日に五台山観月会が予定されていたので、友人も誘って30日に行くようにしていました。ところが台風17号の接近で中止になったのです。でも台風が午後には通り過ぎたので、窓からきれいな月を眺めました。

五台山観月会は10月1日に変更になったので、途中で弁当を買って5時頃に牧野植物園に入りました。5時50分からは秋の観月夜話と二胡の演奏です。庭園の特設ステージと月が見られる場所にはイスが並べられています。

また温室東側のデッキには月見の飾りがあり、ベンチには赤い毛氈が掛けられて飲食スペースになっています。そこで弁当を食べることにして、まずは庭園の散策です。

配られたプログラムには「みどころマップ」として秋の七草の場所などが紹介されています。その地図の「いろは・・・」の記号を頼りに歩き始めました。ところが地図というより俯瞰図という感じで、庭園の雰囲気は良く出ているのですが、道がよく分かりません。

それでも記号の書かれた10センチくらいの札と、キキョウと和歌の書かれた説明の札を見つけました。そこでまた分からなくなりました。説明はキキョウのものです。咲いているのも確かにキキョウです。しかし、そこにある札の記号と「見どころマップ」に書かれている記号とが違うのです。

とにかく、秋の七草だけでも全部見ようということで、また探して歩きました。次に見つけた札もまた記号が違うのです。それで係の人にそのことを言うと、確かめに行ってくれました。どうやら札を立てる人に渡した地図が去年のもので、去年と今年では記号が違っていたということのようでした。

「間違った地図のせいで、危うく遭難するところだった。」などとバカな冗談を言いながら秋の七草は全部見たのですが、何事も確認は大事ですね。

それから飲食スペースに戻って、月見の飾りを見ながら弁当を食べ始めました。途中でお話と演奏が始まりました。その場所からステージは見えませんが、姿を見ずに聴くのも良いものでした。

食べ終わってから、ステージの見える庭園の方に行ってみましたが、蚊がいるのです。すぐ蚊に刺されるおじさんは、その一瞬で痒くなりすぐに戻りました。

しばらくして月が出てきました。月見の飾りのススキ越しに見る十六夜の月はまた格別でした。植物園を出てから竹林寺に行きました。ライトアップされた五重塔は幻想的で、昼間とは全く違う印象を与えてくれました。

今日買い物に行ってハロウィーンのポスターを見たときに、観月会で見かけた数人の子どもたちのことが、なぜか思い出されました。

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