「とんかつ太郎」での出会い

2010年10月20日

吹奏楽連盟の事業にアンサンブルコンテストがあります。3名から8名までの小編成のアンサンブルで、高知県では地区予選も行っています。そのアンサンブルコンテストで土佐市の高岡中学校が3年連続で全国大会に出場することになったので、聴きに行きました。会場はまだ行ったことがない新潟だったので、おばさんも連れて行きました(おばさんはこの時のことを「楽しんで歩きたい」<2010年5月10日>で書いています)

全国大会は3月20日(土)だったのですが、金曜日より木曜日に出発する方がパック料金が安いので、18日に出発しました。もちろんおばさんは事前に色々と調べて、計画を立てていました。計画の段階では佐渡島にも行こうかと言っていたのですが、日程的に無理なようなので、あきらめました。

初日の昼は「さかなのふるさと万代島」へ行きました。そこでは買った魚を調理してもらって食べることができると書いてあったので楽しみにしていましたが、そんな雰囲気ではなく、スーパーの売り場のようにパックに盛られた刺し身を買って食べることになりました。新潟で食べた中ではここだけが少しがっかりでしたが、イクラどんぶりが美味しかったので良しとしましょう(ちなみに先ほどインターネットで調べると9月30日に閉店しましたと書かれています)

コンクール当日はかつ丼です。「とんかつ太郎」という「卵でとじない新潟タレかつ丼発祥の店」ということです。昼からは中学校の部なのでしっかり聴かないといけません。だから昼のビールは我慢です。また、事前に場所を確かめに行った時の印象ではそれほど美味しそうに感じませんでした。それもあって、かつ丼は今一乗り気ではなかったのです。

12時を過ぎると混むかもしれないと思い、少し早めに店に入りました。戸を開けるとそんなに広くない店で通路の両側のカウンターはどちらも一杯です。席を探していたら2階に案内してくれました。

2階は座敷で、テーブルが6つほどありました。その中の1つに相席で座るよう言われました。座ったのは6人用くらいの大きさで、奥に中学生くらいの男の子と男性の二人が向き合って座っていました。他のテーブルは全部埋まっていましたので、とてもいいタイミングで店に入ったのです。

メニューは「定食」と「丼物」それに「人気の味」の項目がありましたが、やはりカツ丼とヒレカツ丼を頼みました。右下にあるビールの写真がとても気になりました。

待っている間に隣の男性が「どちらからですか」というように声をかけてきてくれました。二人は親子で富山県から来たと言っていました。そのうちに二人の注文が運ばれてきたので、あまり深い話はしませんでした。

そして私たちのカツ丼が運ばれてきました。「卵でとじない」ということで、丼に薄めのカツが5枚のっているだけのとてもシンプルなものです。やはり卵でとじていないソースカツ丼というのを食べたことがありますが、こちらはソースではなく醤油ダレです。

あまり期待をせずに1枚目を口にすると、「うまい!」と思いました。醤油だれの甘辛さがトンカツのうまさを引き立てているのです。またご飯が美味しいのです。醤油だれのトンカツとご飯の相性がこんなにもいいのかと驚きでした。

とんかつ太郎に大満足して会場に向かいました.おばさんは別にチケットを購入したので離れて座りましたが、途中ロビーで一緒に休憩していると、何と先ほど相席させてもらった人と会ったのです。少し話をして名刺を交換したのですが、その人も音楽関係の団体のお世話をしているとのことでした。

後日その人がお世話している団体の演奏会のプログラムとDVDを送ってもらいました。「とんかつ太郎」でかけてもらった一言がきっかけで思わぬ交流が生まれました。息子さんが龍馬ファンだとのことですので、高知に遊びに来てもらうことがあれば、また交流を深めることができるでしょう。

今回の新潟旅行はとてもいい思い出ばかりでしたが、特にとんかつ太郎での新たな味と人との出会いが大きな収穫でした。

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