三月におじさんの用事にくっついて新潟へ行った時のことです。二日目、チェックしておいたレストランでお昼を食べて満足感に浸ってから、次の目的地(水族館)へは循環バスの一日乗車券を使って行くことにしていました。次のバスまでにはまだ時間があったので、とりあえず行けるところまで歩こうということになりました。その日はお天気も良く、寒さもあまり感じなかったので、腹ごなしにはちょうど良いお散歩になるはずでした。
が、この天候がおじさんとおばさんを調子に乗せてしまったのです。地図を片手に、お喋りしながらどんどん歩く、歩く。ちょっと疲れてきたかなと思った時に目の前に坂道が。乗るはずだったバスはもう行き過ぎてしまっていたので歩くしかありません。「あとちょっと」と自分に言い聞かせて上りきったところに日本海が! しかも、二日続けて行った「朱鷺メッセ」の31階展望室からもかすんで見えなかった佐渡島まで見ることができたのです! おじさんもおばさんもこれにはとても感激しました。まさに歩いた者だけが味わうことのできる感動(=ご褒美)だと思いました。
水族館に着いた時はさすがに疲れていましたが、トドやアライグマの餌付け、イルカショーと童心に戻って楽しんで帰りました(帰りはもちろんバスです)。 結局、乗車券で得をすることはできませんでしたが(とんとんでした)、2万8千歩という記録達成の充実感の方が大きかったです。
今でこそ歩き優先になっていますが、以前からそうだったわけではありません。8年前に高知に住みだしてバスを利用しているうちに、バスを待つ時間がもったいないと思うようになったことがきっかけでした。
実際、歩いてみると、遠いと思っていた場所までが意外と近かったり、車では見逃してしまいがちなものに気づいたり、別の道を見つけたり・・・といろいろな発見があります。
おばさんの「歩き」は、歩幅を広くとるわけでも手を大きく振るわけでもないし、時間を決めて定期的に歩くわけでもないので、あまり運動にはなっていないかもしれません。それが逆に、歩くことが苦にならない秘訣かなとも思っています。
天気に恵まれたGWを振り返って、歩く楽しさを改めて感じました。