始まったばかり

2010年6月10日

高知市では毎年7月に「七河川一斉清掃」があり、おばさん達も一昨年まではそちらへ参加していました。今住んでいる地区は川から少し離れているせいか、それに代えて5月に自分の家の前の溝掃除をすることになっているようで、今年が初参加でした。

当日は8時頃から各自で取りかかりました。なかなか持ち上がらないコンクリートのふたを一緒にはずしたり、道具を貸しあったりしながら進めていきました。感心したのは、ご近所全家庭が家族全員で参加していたことです。子供達もゴミ拾いをしたり、掃き掃除をしたり、と自分にできることをやっていました。

そんな姿を見ながら、「そう言えば、私は奉仕活動に参加したことがなかったなあ」と恥ずかしい気持ちになりました。結局は自分の家の外回りをきれいにすることになるのだから、参加しやすいにしても、おばさんだったら「しんどい」とか「面倒くさい」と言って親任せにしていたことでしょう。

普段は皆さん仕事に出ているので、昼間顔を合わせることはあまりありませんから、大人も子供も一緒になっている光景はなかなか賑やかでした。こういうことから連帯感ができたり、近所づきあいが深まっていくのだろうなとも思いました。

その数日後のことです。雨が強く降っていたので病院へ行くことになっていたおじさんを送ることになり、車と家の鍵だけを持って出かけました。帰って、車庫のシャッターを下ろし、玄関に入ろうとした時気が付きました。家とシャッターの鍵を車に入れたままだということに。シャッターを開けることもできず、もちろん、家に入ることもできず、八方ふさがりです。

何とかしておじさんに連絡を取り、家の鍵をもらわなくてはと思い、お隣へ駆け込み、携帯電話を借りて病院へ連絡し、取り次いでもらうことができました。それからは、なりふり構わず病院まで一目散です(幸い病院までは徒歩で十数分)

無事に鍵を受け取って家に入った時は本当にほっとしました。と同時に、忙しい朝の時間帯にもかかわらず、嫌な顔一つせず、力を貸してくれ、「送っていきましょうか」とまで言ってくれたお隣さんの優しさに感謝せずにはいられませんでした。そして、誰かが困った時には手を差し伸べられる隣人でありたいと思いました

近所の人達とは、まだ挨拶をする程度のつきあいですが(但し、子供達とはすっかり友達です)、時間と共に徐々につながりを深めていきたいと思っています。

最後に、同じ失敗をしないように、車と家の鍵を一緒にしたことは言うまでもありません。

← 前    目次    TOP    次 →