史上最高の対決と言われたバンクーバー五輪の女子フィギュアスケートも終わり、緊張から解放された選手達のエキシビションを楽しみにしていた日、そのニュースはやってきました。
そうです。チリ地震による大津波警報です。この警報が発令されたのは14年ぶりとのことでした。警報発令以降は、NHKの番組は津波情報一色になりました。
おばさんの住んでいる高知県には津波警報が出ていました。その日は友人と出かける約束がありましたが、津波が来ても大丈夫な場所だったので、気にしつつ予定通り出かけました。
帰ってからテレビをつけてみると、JRやバス等が運休していたり、おじさんの実家のある地域には避難勧告が出ていました。電話で様子を聞いてみると、避難はしないで、港で(漁船のこともあるので)様子を見ているとのことでした。
翌日、津波予想の不正確さについて、気象庁から謝罪がありました。予想よりも低い津波でも、来たのは事実だし、大きな被害もなかったのだからそれはそれで良かったのではないかとおばさんは思います。何度も何度も外れた予想が出て、その度に避難させられたらそれこそ信用がなくなってしまって大変ですけど。
それよりも問題なのは、避難する私達の態度です。
今回、避難勧告よりも強い避難指示が出ているにもかかわらず、避難しなかった人も多かったようです。呆れたのは、観光地で避難指示に従わずに救助される人達がいたり、防波堤に出て見ていたり、サーフィンをしたりしている人達がいたということです。また、避難した人達の中でも、第一波が過ぎ去ったので(第二波の方が高くなることもあるから注意するようにと報道されていたはずなのに)、「もう大丈夫かなと思って」と何の根拠もなく勝手に判断して家に戻った人がかなりいて、このことは避難時の新たな課題として浮かび上がったようです。
こういう命に関わる災害時の避難については、自分勝手な判断や憶測で行動することは慎み、正確な情報を得た上で行動するという姿勢が大切だと思います。そうすることが被害に遭わないことに繋がっていくのではないでしょうか。
とりあえず落ち着いたので、安心してエキシビションを見ようと思います。