ギリギリ セーフ

2009年5月15日

おじさんは時遊人になったので、毎日決められた時間までに出勤ということはなくなりました。それでも吹奏楽連盟の役員をしていますので、時々その会議があります。いつもは午後7時からの開始ですが、余裕を持って行くようにしています。

実はおじさんは時間には厳しいのです。時間に厳しいと言っても自分に対してだけです。色々な会議にしても待ち合わせにしても、時間通りに始まることはないと思うようにしています。でも自分は絶対に決められた時間までに目的の場所まで行くようにしています。目的の場所というのは、例えば学校の一室で会があるとすれば、学校に着いてその部屋を探して、そこにつくまでに1秒でも遅れたくないということです。

初めての場所なら迷うことも計算に入れています。もちろん交通渋滞も言い訳にはしません。だから充分な余裕を持って出発するのです。勤めている時には、もう少し仕事を済ませておきたい、と思うこともありましたが、時間を優先です。職場でないとできない仕事が多かったのですが、早く着けば会議までに余裕がありますので、その時間に資料に目を通したり仕事の段取りを考えたりしていました。

今は時間にゆとりがあるので、勤めている時以上に早く着くようにしています。目的地またはその近くまで行って散歩をするのです。散歩をする時も時間を計りながら、必ず余裕を持って帰ってこられるようにしています。

先月の会議の時です。いつものように1時間くらい前に会場の学校に着いてから歩き始めました。20分ほど歩いてホームセンターに入り、計算した時間にそこを出ました。会場の学校を出てからは一度左折をして、あとは道なりで信号も1箇所だけだったので20分あれば余裕で帰れるはずでした。

ところがホームセンターを出てすぐの三叉路でどちらから来たのかが分からなくなりました。少し考えて左の道に進むとお寺がありました。このお寺は来る時に見ていないと思い、引き返して右の道に進みました。

しばらく進んでから、やはりこの道ではなかったと気がつきました。でもある程度の方角の感覚があったし、その前の会議の時に歩いた道に近づいていることは分かっていましたので、そのまま進みました。この前に歩いた時に、前方に見えた看板が見えてきたので、間違いないと思って進むと、何と行き止まりなのです。

ちょうど宅急便の車がいたので、学校の場所を尋ねると、一度戻らないといけないということです。結構戻って、ジョギング中の人にもう一度教えてもらってから左折すると、やっとこの前歩いた道に出ました。そこからは一本道です。でもとても間に合いそうにありません。

とにかく走らないと、と思って走りました。それでも間に合わないかもしれません。そこで、とにかく連絡だけはしておこうと思って携帯を取り出すと、その日はおばさんの携帯を持ってきていたのです。幸い会議のメンバーの一人はおばさんの携帯にも入っていたのでかけました。が、「遅れます」とのことです。

仕方なく、ただひたすら走りました。時間通りには始まらないだろうとは分かっていました。それでも走りました。

あと2分、もうすぐ門です。あと1分、目的の棟の入口は目の前です。でも目的の部屋は4階です。靴を脱いで、スリッパに履き替えて、階段を駆け上りました。

6時59分48秒、到着です。

この日は集まりが悪く、10分ほど遅れて会が始まりました。まだ汗が噴き出していましたが、気分は爽やかでした。

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