「カクン」と止まっていませんか

2009年3月20日

皆さんは乗り物酔いはしませんか。おじさんは子どもの頃、バスで酔うことがありました。おじさんの場合はバスの臭いがいやだったことも大きかったように思いますが、おじさんの実家はカーブの連続する山道を降りないといけないので、大人でも車酔いすると言う人が結構いました。

若い頃に親戚や近所のおばちゃん達を乗せて高知市まで出てくることが時々ありました。その時に「他の人の運転だとすぐ酔うのに○○ちゃん(おじさんのこと)の運転だと酔わない」とよく言われました。

運転技術は上手ではないと思っていますが、急な発進や曲がり方はしないように気をつけて運転していたので、そのせいかなと、ずっと思っていました。

最近タクシーに乗っていて気になることがあります。それは停止の時です。目的地への到着時だけでなく、信号待ちや交差点での一時停止など、市街地では停止する機会が多いのですが、その度に「カクン」となるのです。

「カクン」と言っても分かりにくいですよね。これから説明することで分かってもらえると思いたいのですが、とにかく気持ちよくスーッと止まるのではないということです。

「カクン」の説明ですが、走行中にブレーキを踏むと、乗っている人の体は前のめりの状態になりますよね。急ブレーキを踏まれると前に倒れてしまうくらいになります。そこまではひどくなくても、ブレーキがかかると体は前方に傾こうとします。ブレーキがかかっている間中その状態が続き、そのまま停止すると、それまで前方に傾こうとしていた体は反動で後方に押し戻されてしまいます。その瞬間に「カクン」となるのです。 今のは自分の感覚を表現したので、正しい力の作用とは違うかもしれませんが、「カクン」を分かってもらえたでしょうか。多分誰もが何度も経験していることだと思います。でも意外と気がついていない(と言うか気にしていないと言った方がいいでしょうか)人が多いように思います。

「そんなに『カクン』となるような運転なら誰でも気がつくだろう。」と思われるかもしれませんが、こんな運転をする人が結構いるのです。友人などに乗せてもらってもそのような運転によく出くわします。また先に書いたように、人を乗せることのプロであるタクシーでさえ、そのような運転をする人が多いのです。「この人は静かに止まってくれるね」と言える人の方が少ないようにさえ思えるのです。

おじさんはずっと静かに止まるようにしてきました。おじさんの運転だと酔わないと言われたことの一つが止まり方だったのではないかなと最近気がつきました。それを証明するデータは何も持っていないのですが、「カクン」となることが何度もあると、気持ちが悪くなります。だから、それが車酔いの原因になりそうに思うのです。

車酔いとの関連は別としても、「カクン」とならない方が気持ちよく乗っていられます。上手に止まっている人も多いでしょうが、「カクン」とならない止まり方については次回に書きます。

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