み・ち・く・さの勧め

2008年11月10日

おじさんの退職記念旅行に行って来ました。行き先は九州。決まった理由は、今までにちゃんとした温泉らしい所へ行ったことがないこと、以前「プロジェクトX」や朝の連続ドラマを見て絶対に湯布院へ行くと決めていたこと、中学校の修学旅行の時に天候が悪くて阿蘇山の噴火口までいけなかったこと、と全ておばさんの一方的な希望でした。

自家用車で行ったので、フェリーの時間以外は時間に束縛されることもないし、荷物が多少増えようが気にすることもないので楽でした。

普段、少し遠出をすると、特に食後は眠くなってよく休憩をします。安全運転のためには大切なことではあるのですが、つい眠りすぎて後悔することもたびたび。また逆に、目的地までの時間を気にして、余裕のないドライブになることも稀に。

今回はあまり細かい計画を立てていなかったこともあり、しんどくなったら休み、気になる看板を見たらそこに立ち寄って予定外の観光をしたり・・・とドライブを存分に楽しむことができました。

まず、眠くなりかけた時に効果があったのは「道の駅」でした。トイレへ行ったついでにその地域の特産品をチェックしたり、気になる食べ物を見つけて試食したり、と社会科の勉強をした気分でした。

また、思いがけない素晴らしい風景も眠気を吹っ飛ばしてくれました。あまり紅葉は期待していなかったのですが、今までに見たことのない美しさでした。今年は台風が上陸しなかったおかげで、全国的に色とりどりの紅葉が見られると聞いていた通り、阿蘇から九重に向かう峠は本当にきれいで何度も車を停めました。由布岳も色彩豊かな紅葉と白く輝くススキ野原が対照的でこれまた美しかったです。

おいしい空気と景色のおかげで、眠気にも悩まされず、かといって予定が大幅にずれることもなく快適な旅行ができました。子供の頃には「道草しないでさっさと帰ってきなさい」と親から言われたのでしょうが、今の自分なら「どんどん道草しなさい」と言いたいです。道草が心の栄養になるなんて大げさですか?

← 前    目次    TOP    次 →