風呂敷の季節

2008年10月31日

ついこの前までは、散歩をするのにも影を選んで歩いていたのに、いつの間にか日差しを求める季節になってきました。もうすぐ飲みに行くにもコートが必要になりますね。

街に行く時はできるだけ歩いていくようにしていますが、歩いている時は暑くなるのでコートは提げていきます。そのままでは持ちにくいので数年前から風呂敷を使っています。

コートを着ない時は風呂敷で包んで手提げのように持つのです。腕にかけたり、掴んで持つよりずっと楽になります。コートを提げるだけなら、「振り分け荷物がブームに」<2008年2月29日>に書いたようなベルトの方が使いやすいかもしれません。でも風呂敷にはもっと良いことがあるのです。

飲み屋に入るとコートは不要です。きちんとしたレストランなどでは専用のロッカーなどに掛けてくれるのでしょうが、そこらの店ではそうはいきません。コート掛けがあっても、一つのフックに何着も掛けなければならないことがあります。下の方のコートを取る時に落とされることがよくあります。

またカウンターに座った後の壁に掛ける店もよくあります。そんな店に限って、イスと壁との間隔が狭いのです。出入りやトイレの行き帰りにコートを引っかけながら歩くことになるので、ここでもよく落とされます。こういう店の問題は落とされたあとで踏んづけられるのです。意識的に踏むのではないでしょうが、前の人が落としたら後の人が気づかずに踏んづけるのでしょう。

だからこういう店では風呂敷に包んで膝の上にのせるか、テーブルの端に置いたりします。膝の上にのせても、風呂敷をベルトに通して結べば落とすこともありません。席によってはイスに結んでおくこともできます。座敷の場合は、包んでテーブルの下に置きます。足で蹴られてもコートがばらけることがありませんし、万一ビールなどをこぼされても少しの間はガードしてくれます。

そして何よりも効果があるのがタバコです。正しくはタバコの煙でしょうか。宴会に着ていったコートやジャケットを翌日着ると、タバコの匂いでウッとなります。でも風呂敷で包んでいた時はそんなに匂いが気にならないのです。

今使っているのはポリエステルで気軽に洗えるので風呂敷に付いた匂いもなくなります。また、かなり薄いので、たたんでもかさばりません。だから何も包まない時はポケットに入れておくのです。

もちろんコート以外のものも包めます。会議に引き続いて宴会があるときなどは、会議の資料を風呂敷に包みます。資料が少なければ丸めて包むと荷物っぽく見えません。どのように包もうが、封筒よりずっと持ちやすくなります。

いざというときにはマフラー代わりにもなります。素材やデザインを選べばスカーフや膝掛けにも使えると思います。

どうですか、「振り分け荷物はちょっと?!」、と言う人でもこれなら使ってみようと思いませんか。

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