重かった福袋

2008年1月30日

今年も福袋を買いました。一昨年初めて買ってからこれで3回目です。もちろん、2日のテレビで報道されるように、開店前から並んで、開店と同時に誰にも負けないように、お目当ての売り場にダッシュ、というような馬力はありません。

2日に実家から帰ってきて、荷物を整理してから出かけます。アパートから街まで50分くらいですが、歩いて行きます。今年はグラスワインの充実しているベーグルの店で昼食を、と思って行ったのですが、4日からの営業でした。それで、第2候補に考えていた最近できたホテルのレストランで食事をしてから大丸の地下へ行きました。

そうです、福袋と言ってもおじさん達のお目当てはワインの福袋なのです。一昨年は3000円で2本入り、去年は1本で5000円でしたが中身を小さな紙に書いて貼っていました。全部で4種類くらいあったと思います。中身がわかっているなら福袋の楽しみがないのではと思ったのですが、買うつもりで行っていたので、イタリアのワインを買って帰りました。

去年みたいに中身がわかっているなら面白くないなと思いながら行くと、今年はしっかり封がされていていました。ただし、中に入っているのは5種類のどれかで、100本に1本は、何とボルドー5大シャトーの一つ、シャトー・オーブリオンで5万円以上と書かれています。1袋2000円でしたが、外れでも2000円以上というので損はありません。そこで欲を出して2本買ってしまいました。

それからまた歩いて帰るのですが、少し休憩ということで大丸のすぐ近くの喫茶店でコーヒータイムです。コーヒーが来るまでの間福袋の中身が気になります。「楽しみは帰るまで取っておこう」と思いながら、「見てみようか」ということになりました。

誘惑に負けて1本開けてみたのですが、何と何とハズレのワインでした。「それなら」ともう1本も開けてしまいました。こちらはというと、これもハズレでした。

結局2本ともハズレ、ということは全く同じワインが2本ということです。コーヒーを飲んで家路につきましたが、行きの手ぶらに対して帰りはワインがあります。中を見てなければ1等かもしれないという期待で気にならなかったところでしょうが、2本ともハズレとわかってしまったので余計に重く感じました。来年は絶対に開けずに持って帰ろうと話しました。

翌日、予定はしてなかったのですが、イオン高知に出かけることにしました。大丸とは方向が違いますが、こちらも歩いて50分くらいです。イオンにあるカルディという輸入食料品の店に立ち寄ると店頭にワインの福袋が並んでいるではないですか。

1袋3500円ですが、中身は全部で10種類。1等はボルドーの5大シャトーのどれかで、やはり5万円以上のものばかりです。それが何と1/42の確率なのです。2等から8等までの確率は25/42で、その中のいくつかは飲んでみたいと思っていたワインなのです。9等と10等は同じ価格で、その確率は3/8ちょっと、つまり9等と10等をハズレと表現すれば、半分以上は「当たり」ということなのです。

もちろん買いました。買ってすぐ帰路についたのですが、イオンを出てすぐの信号待ちで「中はなんやろうねェ」とどちらからともなく言い出して、「開けてみる?」「どうしようか」で、結局、開けてしまったのです。またしても、というか性懲りもなくというか。

案の定、ハズレだったのです。それからの50分の道のりは遠く長く、ぶら下げた福袋はとてもとても重いものでした。

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