レストランのワインは市価の何倍

2007年12月28日

最近ワインに親しむ機会が多くなりました。ワインは若い頃から飲んでいたのですがその頃はただ飲んでいたように思います。、自分でワイン会を企画したりお店のワイン会に参加するようになってワインを楽しんで飲むようになったのです。

たまにレストランで食事をしてワインを飲むことがありますが、レストランのワインの高さには驚きます。高知新阪急ホテルのレストラン「ル・シェル」では木曜日はワインが半額というのを2年ほど前に知りました。普段のワインリストとは違うのかもしれませんが、1万円のワインでも5千円で飲めるのです。とても得な気分になりますよね。

でも、半額にして損をしないのだろうか。損をしないとすれば、仕入れ価格の倍以上の値段で出しているということになるけど、それは高すぎではないのだろうかと思いました。それでレストランではどれくらいの価格になっているのかを知り合いの酒店のご主人に聞いてみたのですが、何と「2.5倍から3倍くらいでしょう」とのことでした。

あまりの高さにすぐには信じられなかったのですが、ワインの銘柄や値段を気にするようになってからそれが実感として分かるようになりました。

先日アサヒコム(インターネットの朝日新聞)で「レストランのワインは高すぎる?」(神の雫作者のノムリエ日記 2007年07月05日 http://www.asahi.com/food/column/nommelier/TKY200707040310.html)というコラムを見つけました。「神の雫」というワイン漫画の作者のコラムです。そこにもレストランのワインは市場価格の3倍くらいだということと、それについての作者の意見も書かれていました。また、あるレストランでは市場価格の4倍以上で、「もとの価格を知っていると馬鹿らしくて注文できない」というようなことも書かれていました。まさにその通りだと思います。

高知にパレスホテルというおじさん達の大好きなホテルがあります。そこのレストラン「ラ・プランセス」では1000円でワインを持ち込むことができます。イタリア旅行のお土産に買ってきてもらったワインとその日のために用意したシャンパンを事前に預けて誕生日に食事をしたのですが、デキャンターに移し替えて丁寧にサービスしてくれました。3人で行ったのですが、個室を用意してくれていて、とても優雅に食事とワインも楽しむことができました。

このような方法はレストラン側としては収益が減るわけですし、客の持ち込むワインが劣化していることも考えられます。また年代物の記念のワインだったりすると扱いにもリスクが伴うと思うのですが、客としてはとても有り難いシステムだと思います。

このようなシステムでなくても、仕入れ価格+1000円くらいか、高くても仕入れの1.5倍くらいで提供してくれれば、「ワインは高いから」と飲むのをあきらめたり、ビールで我慢していた人達が気軽にワインを飲むようになり、結果としてレストランでのワインの売り上げも増えるのではないかと思うのは甘い考えでしょうか。

レストランのワインが気軽に飲める価格になることを願いながら、取りあえずはおうちワインで楽しみましょうか。

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