しゃぶしゃぶの食べ方

2005年12月28日

今年もあと3日、年賀状に追われながらその前にこのページの更新をしなければ、と気持ちは追い立てられています。そんなわけで、今回も鍋に関する話題でお茶を濁します。

前々回の「鍋は嫌いだ」を書いた後で「今日の料理」で鍋料理の特集がないか見ていたら、2003年1月号と、2000年12月号に「しゃぶしゃぶ」が載っていました。片方の野菜は、たまねぎ、白菜、生しいたけ、もちです。もう片方は、白菜、春菊、ねぎ(白い部分)、生しいたけ、豆腐、もち、春雨となっています。どちらも出汁は昆布で取ります。。

前者には、「肉より野菜を先に煮て、玉ねぎの甘みやしいたけのうまみが出た煮汁で牛肉をしゃぶしゃぶします。(以下略)」と書かれていました。そして後者には、「牛肉を沸騰しただしにサッとくぐらせ、好みのつけだれで食べる。アクはそのつど、ていねいに取り除く。ほかの材料は肉を食べ終えてから、または途中でなべに加え、(以下略)」とあります。

野菜のうまみの出た煮汁でしゃぶしゃぶするということには納得しますが、肉を食べているうちに野菜が煮えすぎてしまうのではないかと心配します。特におじさんは飲みながらゆっくりと食べたい方なので。また、野菜が入っていると、しゃぶしゃぶしにくいのではないでしょうか。

その意味でもおじさんは後者が理にかなっていると思います。野菜のことは気にせずじっくりと肉を味わうことができますし、当然野菜も好みの煮え加減で食べることができます。前者の食べ方がしたければ、肉を食べた後で、野菜を煮てからしゃぶしゃぶすればいいのです。

おじさんは、すき焼きも前者の食べ方をします。おじさんの実家の鍋料理に「魚すき」というのがあるのですが、それも同じ食べ方をします。それぞれの具材を一番おいしく食べられる方法だと思うのですが、食べ始めの鍋に豪華さはありません。それに比べ、前者のしゃぶしゃぶは餅まで先に鍋に入れているので、「さあ、食べましょう」と鍋の蓋を取った瞬間においしさが伝わってくるかもしれません。

見た目も味のうちだと思うので、色々な食べ方があっていいのでしょう。どちらにせよ、「こうでなければ」という「思いこみ」ではなく、少しでもおいしく食べるための「こだわり」を持って鍋を囲みたいと思います。

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