秋本番、運動会の季節になりました。何年か前からおじさんの勤めている学校でも、暑さ対策が話題になっています。幸い小規模校なので、生徒の応援席にもテントを用意することができるので大きな問題にはなっていません。でも、大きな学校では全校生徒の応援席全部にテントを用意することなど無理な話ではないでしょうか。
おじさんが最初に勤めたのは生徒数が700名ぐらいの中学校でした。当然生徒の応援席にテントなどありませんでした。また自分の子どもの頃を思い出してみてもテントなど考えもしなかったと思います。それでもそんなに暑くてたまらなかったという記憶はありません。一体何が違うのでしょうか。
何年か前、暑さ対策が話題になったときに気がついたのですが、時期が違うのです。おじさんが最初に勤めた学校は10月10日が体育祭でした。校区の小学校はその次か、そのまた次の日曜日が運動会でした。おじさんが子どもの頃もそれぐらいの時期だったと思います。それが今ではかなり早くなってきているのです。おじさんが知っている範囲でも高知の多くの中学校が昨日の18日かその一週間後ぐらいになっているのです。高校はもっと早く9月の初め頃にやっていたようです。
今月12日には、大阪の高校の体育祭で熱中症のため57名が病院に運ばれるということが報道されました。10月になれば暑さもずいぶんと和らぎますが、今の時期はまだまだ残暑の厳しい日が多いのではないでしょうか。ましてやオゾン層の破壊による紫外線の問題もあります。
2学期は何かと行事が多いので、できるものはなるだけ早く済ませてしまおうというのも、運動会(体育祭)が早くなった理由だと思います。中学校であれば、それからは高校入試に向けて勉強に集中させようということになります。でも、それだけなら学校独自で元に戻すことも無理ではないと思いますが、高知県では高校の体験入学が10月1日頃から始まるのです。そのために、それより前に運動会を済まさなくてはということになるのです。高校にしても同じような理由ではないのでしょうか。
「暑さ寒さも彼岸まで(春秋の彼岸を境として、寒暑それぞれ衰えて、よい気候になる。 広辞苑第5版)」と言われます。10月になってから屋外での水泳を始める学校はないでしょう。季節を無視しての運動会の危うさを訴えねばと思います。