仁義なき選挙戦

2005年8月31日

8月19日の朝日新聞の声欄のページにある、「かたえくぼ」は、次のような作品でした。

先週頃からでしょうか、ここ1年ほど特に話題になった人の立候補のことをテレビや新聞でよく見るようになりました。話題になった人が能力適性に欠けるとは言いませんし、そこらの政治家よりずっと能力もあり、ふさわしい人も沢山いるのではないかとも思います。

それでも、公示前に急に有名人が出てきて、票を集めてしまうことに疑問を抱くのはおじさんだけでしょうか。特に今回は「刺客」とか「くの一」とか、およそ選挙らしからぬ言葉が飛び交い、選挙と言うよりも何かのゲームでもしているのではないという印象さえ覚えます。

そんな思いでテレビのニュース番組を見ていると、菅原文太がインタビューを受けていました。何と言っていたか正しくは覚えていませんが、

?「名前が売れちゅういうだけで素人が選挙に出たらいかんぜよ。票集めさえできたら誰でもええ、政策は二の次なんちゅうような仁義に外れた戦いはしたらいかん。わしはなんぼ頼まれても選挙には出ん。わしができることは、国民のために公約をきちんと実行してくれる人を応援することだけじゃ。仁義を捨てたらいかんぜよ。」

? なぜかおかしな訛りになっていますが、おじさんにはそう言っているように思いました。

票集めのためだけに有名人が選挙に出るよりは、きちんと政策を語ることのできる人が選挙に出て、その政策に共感のできる有名人は応援だけをする。これならまだ納得ができます。

仁義より何よりも、国民のことを第一として選挙をしてほしいと思いながら、おじさんが一人文句を言ってもどうにかなる問題ではないので、せめてきちんと考えて投票することにします。

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