鬼門じゃなくて恵方でしょ

2005年2月1日

「2月3日は節分。近年、その年の縁起の良い方角である恵方を向いて太巻きずしを丸かぷりする風習が広まっていて、・・・以下略・・・」(朝日新聞 ニュースのわき道 「海苔のPR通じ広まる」 2005/1/30)

今日から2月、コンビニでも太巻きの予約を受け付けているそうですね。この太巻きの食べ方で思い出すことがあります。去年の2月でしたが、土曜日の午後のFM番組でのことです。パーソナリティというのでしょうか、女性二人ぐらいと男性一人がゲストを迎えたりしながら進めていく番組で、パーソナリティの一人が、「節分に鬼門を向いて太巻きを食べる」と言ったのです。おじさんの聞き間違いかなと思ったのですが、「そうだよね、鬼門を向いて食べるんだよね」ともう一人のパーソナリティも言ったのです。

勝手な想像ですが、この二人は恵方の意味も鬼門の意味もはっきりとは知らずに、節分にはどこかに向かって太巻きを食べるらしいということで喋っていたのではないでしょうか。だから一人が「鬼門」と言うと、「ああそうだ鬼門だったんだ」と思って言ったように思えるのです。

この番組ではそれまでにも「ええ、それ本当なの」と思うようなことがありました。この番組以外にも疑わしいことを言っているのを何度も耳にしています。間違った情報でも、テレビやラジオで言っていたからと鵜呑みにする人も少なくないと思います。飲食店では食中毒を出すとそのことが報道され何日間かの営業停止になります。たとえ娯楽番組であっても間違った情報を放送した時はそれなりの処罰があるくらいのつもりで番組を製作して欲しいと思うのはおじさんだけでしょうか。

ちなみに節分の太巻きですが、何年か前に食べたことはありますが、おじさんとおばさんの地域にはそのような風習はなかったし、企業やマスコミに踊らされるのもイヤなので今のところは豆だけにしておきます。

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