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〜おじさんとおばさんの「オンリーワンの家」〜

引き戸のガタガタ音が
地震を教えてくれた

2016年4月30日

引き戸のすべりが良すぎて「コンー!」「コン・コンー!」 というような音がすることを「引き戸の滑りが良すぎるのも考えもの」<2014年4月30日>で書きました。その引き戸は、それとは違う音も出すのです。

すべりが良すぎるというのは敷居に沿って動くときです。その方向とは垂直の方向の動きで音が出ます。敷居の溝は引き戸の上部(溝に入る部分)より広いので隙間があります。その隙間で引き戸が動くと溝の壁にぶつかって音が出るのです。

実際には開け閉めのときに進行方向以外の方向に力が入ったり、引き戸にぶつかったりしたときに音がします。

前に住んでいたアパートの引き戸は樹脂だったと思いますが、音が気になったことはありません。我が家の引き戸は両面が板張りです。普通の襖より重いようなので余計音が大きいのかもしれません。

その引き戸がガタガタと鳴り出して目が覚めました。寝室の襖です。地震だと思ってすぐに飛び起きて一番安全な場所に立ちました。

ガタガタ音はかなり長く続きましたが、揺れは全く感じません。4月16日1時25分の熊本地震本震です。

揺れると点灯するライトも置いていますが、この時は点灯していません。揺れを感じていなかったので当然でしょうが引き戸だけは振動が伝わっていたのでしょう。

この引き戸の音が地震を教えてくれたのは良いですが、全く触れていないときにも鳴ることがあります。窓を開けているときに強い風が吹いたときか、車のリアのドアを強く閉めたときか、前の道路で遊んでいる子どものボールがぶつかったときか、はっきりと確認してないですが「ガタガタ」と短くなることはあります。

これくらいなら特に支障はありません。でも大型トラックが頻繁に走っている幹線道路が近くで、その振動でガタガタ鳴るとしたら気になるでしょう。

外部の振動が伝わる、子どもが家の中で走る等が予想される場合の引き戸は材質や構造も検討した方がいいかもしれません。

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