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〜おじさんとおばさんの「オンリーワンの家」〜

引き戸の滑りが良すぎるのも考えもの

2014年4月30日

「コンー!」「コン・コンー!」 住みだしてから1年か2年くらいはこんな音がよく響きました。その頃は柱の割れる音もしていましたが、それではありません。引き戸のぶつかる音なのです。

引き戸の滑りが良くて、柱や隣の引き戸に勢いよく当たってしまうのです。滑りと書きましたが戸車が付いているので転がりと言った方がいいのでしょうか。とにかく軽く動きます。

前のアパートでは戸車の付いていない合成樹脂の引き戸でした。滑りは悪くなかったですが、勢いよく開け閉めしなければ手を離した時点で止まります。それよりも前に住んでいた住宅はごく一般的な襖だったので、こちらは滑りが悪いくらいでした。

ところが滑りが良すぎると、開け閉めする手を離しても慣性で勝手に進んでしまうのです。それで柱に当たると「コンー!」と、結構大きな音がしてしまいます。その時に柱でなく次の引き戸に当たると、その引き戸が突き出されて柱に当たり、「コン・コンー!」と2回音がするのです。柱に当たった引き戸が跳ね返ってまた元の引き戸に当たることもあるので、「コン・コン・コンー!」と鳴ることもあります。

開け閉めの最終点まで途中で手を離さず、さらにそこで引き戸の動きを止めるとこんなことは起きません。そのことがわかっていてもついつい途中で手を離してしまうのです。初めて「ご招待」した人はそのことを知らないので、トイレに行くときに大きな音がしてビックリされることもありました。

最近は少し手前で手を離してもぶつからないくらいの手加減を覚えました。「カーリング」を真似て、10〜20センチ手前で離した戸がぴったりの位置で止まるのを楽しんだりしています。

でもやはり不便なことはあります。すきま風が入らないようきっちり閉めようと思って静かに閉めても、(同じレール上の)隣の引き戸に触れるだけで動いてしまいます。床のレールを転がすのではなく、天井側のレールから釣っている引き戸もありますが、こちらは全く問題ありません。

滑りの悪い引き戸はいうまでもないですが、滑りが良すぎるのも使いにくいということをつくづく感じています。

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