家を建てるなら

〜おじさんとおばさんの「オンリーワンの家」〜

アイランド型のオープンキッチンは
魅力だったけど

2012年9月30日

モデルルームを色々見て回っていて、アイランド型のオープンキッチンが強く印象に残っています。学校の調理室で見かける、シンクとコンロと作業スペースが一体のテーブルが独立しているタイプのキッチンです。

キッチンはおばさんの城ですが、おじさんも魚をさばいたり包丁を研ぐときなどにキッチンに立ちます。二人が同時にキッチンに立つと不便だなと感じます。

そんなときでも、互いに邪魔になることなく、四方どこからでも作業ができるのはいいなと思います。何よりも開放的な空間が魅力的でした。

でも待てよ、アイランド型にするには中央の作業テーブル自体がそれなりの広さがないと様にならないようだ。四方どこからでも作業ができるということは、四方どこにでも立つことのできるスペースが必要だ。そんなスペースは取れそうもない、ではなくて、取れない。

いや、キッチンだけを独立して考えるから無理がある。キッチンとダイニングを一体で考えれば、ダイニング側から作業台に立てるので、スペースの問題は解決できそうだ。

とか色々考えました。でもそれはアイランド型で設計ができるかどうかということです。それよりも重要なことは自分たちにとってアイランド型が必要かどうか、それが本当に使いやすいかどうかということだと思い、考え直してみました。

その結果、まずはダイニングとキッチンは分けたいというのが共通の思いでした。宴会好きのおじさん達はたまに友人を招くことがあります。その時に舞台裏は見せたくないというのも一つの理由です。

日常的なことでは、ダイニングだけでなくリビングとしても使います。リビングとしても、と言うよりリビングとして使う時間の方が断然長いでしょう。そのリビングで落ち着くためには仕切られている方がいいと思うのです。

それ以上におばさんが気にしたのは油はねのことです。実際には仕切りのある対面型にしたので、コンロの向こう側と片方の側面は壁です。それでも油は床にまで飛び散っています。揚げ物でなく炒め物でも油は飛び散ります。アイランド型そのままだと四方に飛び散るでしょう。それで我々には不向きだと結論づけました。

その油はねも対処法はあるでしょう。また子どもがいれば一緒に料理を楽しみながら教えることもできます。ホームパーティーも料理作りから一緒に楽しむ方法もあります。そんなときはアイランド型がいいのでしょう。

「オープンキッチンは確かにトレンド、でも大丈夫?」というコピーがパナソニックホームエンジニアリングのホームページにあり、臭いのことや省エネについての注意事項も書かれています。流行や格好良さではなく、メリット、デメリットを充分に把握し、自分のライフスタイルにあったものを選ぶのが大事ですね。

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