家を建て始めた頃のことです。あるグループのメンバー宅でワイン会を行うことになり、地図を頼りに家を探していきました。
この家だろうと思って表札を探すと、玄関の脇に「ワイン会会場」と書かれた小さな紙が目にとまったのです。
それを見たときに「この家で間違いないのだ」と思うだけでなく、何か嬉しく感じました。「ワイン会会場」と書かれた紙が「歓迎します」と言ってくれているように感じたからだと思います。
その時に「表札窓」を思いついたのです。それまで表札のことはあまり考えていませんでした。たぶん家が完成してからでいいくらいに思っていたのでしょう。
でも、その時気が付いていなかったら表札窓はできなかったのです。そうです、我が家の表札は窓なのです。表札が窓というのはおかしいですね、窓が表札になると言った方がいいでしょうか。
20cm四方くらいの小さな窓をポストの上に付けたのです。開閉をしない固定の窓で、もちろん透明のガラスです。
そのガラス部分に名前を印刷した紙を貼るのです。貼ると言っても接着するのではなく押し当てるという感じです。
その後に板などを当てると中の光が外に漏れません。逆に透明のアクリル板などを当てて室内の照明を付けると文字が浮かび上がります。
この表札窓の良いところは自由に変えられるということです。メッセージなども書けます。
季節によってデザインを変えて楽しむこともできます。次は実際に正月に使ったものです。隣近所に子供がたくさんいるので、その子達を意識して作りました。
もちろん普通の窓のように明かり取りや外の様子を見るのにも使えます。小さな窓ですので防犯面でも問題ないと思っています。
この窓にはもっと良いことがありますが、それはまたの機会に紹介したいと思います。