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〜おじさんとおばさんの「オンリーワンの家」〜

トイレの窓は必要? それとも不要?

2011年8月31日

前に住んでいたアパートの向かいの家に賑やかな夫婦(親子?)がいました。「賑やか」と表現しましたが、実はよくけんかしていたのです。けんかと言っても暴力沙汰になるようなものではなくて、たわいもないことで言い争っているという様子でした。話の内容までは聞いていませんが、いつも男性がやり込められて終わっていたようです。

その家は駐車場を挟んで10mくらい離れていましたが、障害物がないのでアパート側の壁面は全て見えています。壁面は見えても内部まで見えるわけではないのですが、トイレはアパート側にありました。

どうしてトイレの場所が分かるかは窓に影が映るからです。おじさんは窓に向かって座っていたので、その家が正面に見えます。トイレの窓はベランダの手すりのすぐ上に見えていました。だからブラインドを開けていると自然と目に入るのです。

昼間に影が映るくらいならそれほど気にならないのですが、夜はトイレの電気が点くとすぐに分かります。そのあとに人の影が映ります。その影がずっと見えていることも、一度見えてすぐに下に隠れるのも分かります。それが嫌でブラインドはベランダの高さまで降ろしていました。

外から見られることを考えるとトイレの窓はない方がいいように思いますが、くみ取り式のトイレの場合は臭い(におい)の面で窓は必要でしょう。水洗の場合はどうでしょうか。アパートのトイレには窓はなかったのですが、換気扇だけで問題はありませんでした。今は便座の脱臭機能だけで充分で、換気扇はほとんど使っていません。臭いの面だけで考えると窓は必要ないと思います。

寒さと暑さと面ではどうでしょうか。真冬でも窓から日が差し込めばポカポカと暖かいですね。夏だと日中にムッとするような熱気があっても窓から風が入るとしのげます。となると寒さ暑さの面では窓はがあった方がいいでしょうか。

ただ日当たりのいい場所はトイレ以外に使いたいとなると日の差し込みはあまり期待できません。また窓は壁と比べると断熱効果が低いので、外気の影響を受けて冬の夜は冷え込むし、夏の日中は余計暑くなることも考えられます。

最後に明り取りの面で考えてみます。窓がないとやはり暗いですね。でも窓があっても夜だと同じことです。トイレは照明を点けて使うものと思えば明り取りのないのは気になりません。

そこで発想を変えて廊下側に窓を作るのはどうでしょうか。例えばトイレのドアの上にある壁を窓にすると廊下の明りを取り込むことはできると思います。その窓を開けておけばトイレだけが熱気でムッとなることは防げるのではないでしょうか。

もっと早く気が付いていればそんな造りにしていたと思いますが、見た目が良くないと言われるかもしれませんね。

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