「大きな水滴を残さない加工を施し、乾燥しやすい床を実現しました。(以下略)」
これはノーリツのカタログに書かれている「ドライ床」の説明です。ショールームでも床の乾きがいいと説明を受けていたと思いますが、あまり大きな期待はしていませんでした。
ところがこれが結構効果があるのです。冬場はいったん風呂から出て、服を着てから窓を開けるために浴室に入るのですが、その時点ではすでに湿り気がある程度になっているのです。おばさんは浴室の掃除をしたあとで、道具の片付けや浴室への干し物などのために浴室に入る機会が多いので、特にその効果を喜んでいます。
ところで、浴室から出て足を拭くときに普通はどうしているのでしょうか。おじさんは、足ふき(バスマットのような堅いものではなく、タオルを縫い合わせたものです)の上に立ち、片方の足で反対側の足の甲の上に足ふきを載せて拭きます、もちろん手を使わずに足だけで拭くのですが、あるときそれを見た人に「そんな拭き方があるんだ」と感心(?)されたことがあります。 それはさておいて、足だけを洗う時にもそんなようにして片方の足の裏で反対側の足の甲をこすりって洗います。ところが前に住んでいたアパートの浴室は、石けんをつけて今のように洗うとツルツル滑るのです。
手すりもなかったので、タオル掛けでバランスを取ったりしましたが、とても危なかったのです。でも今の浴室の床は全く滑らないのです。足を洗う時のことも考えて、手すりを2カ所につけましたが、足を洗う時につかまることはありません。
おじさんのように横着をして立ったまま足を洗う人はいないのかもしれませんが、体を洗って石けんが足や床に付いたまま立ち上がることはあるのではないでしょうか。そんなときに床が滑ると転倒の危険があるので、床が滑らないというのはとても大事なことだと思います。
他のメーカーの床がどうなっているかは知りませんが、おじさんは乾燥しやすいことよりも滑らないことの方が気に入っています。それなのにカタログでは滑りにくいという記述が見つけられません。それで流し台やトイレなどの水まわりの施工をしてもらった「アレンド」という会社のショールームに連絡して尋ねてみました。
設計段階でショールームに行ったときに顔見知りになった女性が対応してくれたのですが、「カタログには滑りにくいという記述がありますか」というとても細かな質問なので、すぐに答えられるようなことではないと思いました。それで「多分書かれていないですよね」とおじさんが勝手に判断して電話を切りました。
そのあとホームページの更新の準備をしていたら電話が鳴ったのです。先ほどの彼女からで「(略)床材には滑りにくいパターンを採用しました。(略)」という記述があるとのことです。
「アレンド」に水まわりの全てを依頼したのは、「アレンド」がどんな会社かも知らずにトイレの部品のことで電話をしたときの対応がとても良かったからなのです。今回もわざわざおじさんの家の浴室のタイプを確認して、そのカタログを調べてくれたのです。
それで慌ててこの部分を書き直しました。ここで何よりも安全を重視したいおじさんの一言です。
ノーリツさん、床が滑らないことをもっと大きく宣伝したらいいと思いますがどうでしょうか。