いつだったか、向かいのアパートの女性が竿を拭いているのが目に入りました。そういえばおばさんも洗濯物を干す前は必ず竿とベランダを拭いていたなと思い出し、おばさんにそのことを話しました。
おばさんはもちろんそのことには気がついていました。ベランダは軒で覆われていたのですが、それでも雨の降った後は竿が濡れていたので当然拭かないといけません。雨でなくても夜露で濡れていることもあります。それに結構ほこっていたようです。外に洗濯物を干すときは必ず拭いていたのに、それでも雑巾が黒くなることがあったそうです。それがサニールームになってからは、竿やベランダを拭く手間が省けてとても楽になったと言っています。これはおじさんが思ってもいなかったメリットです。
もう一つメリットがありました。履き替えなくていいのです。普通、室内からベランダに出るときはベランダ用の履き物に履き替えると思います。洗濯物を運ぶのに再々出入りすると、その少しの手間が結構面倒なものです。
また、ベランダに履き物を置いていて雨が降ると、履き物が濡れてしまいます。雨が上がってもすぐには乾きませんので、その時は別の履き物を用意しないとベランダに出られません。でもサニールームは部屋ですので、履き物の心配などは全く必要ないのです。
さらに良いことは、段差がないことです。ベランダは室内の床面より低くなっているのが普通だと思います。バリアフリーの観点から言っても、洗濯物を持って出入りするときの段差は大きな障害だと言えるのではないでしょうか。また、段差がないのでキャスターが使えるのです。干す前の洗濯物は、結構重いのですが、キャスター付きのワゴンなどに入れれば、持ち上げずに押して運ぶことができます。
もちろん、日当たりの良い南側の一部屋を洗濯干し場に使うのはもったいないという考えもあるでしょうし、ベランダでなく部屋にしたことで固定資産税も高くなるのでしょう。でも、それらを差し引いても、サニールームが私たちに与えてくれるメリットは大きいものなのです。