2. QCADのこれまでと現状   


これまでQCADの日本語化には小林義宗さんが尽力されてきました。

"小林義宗の Virtual Office"
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/2345/index_j.html

QCAD1.5までの日本語化に尽力されていた方ですが、
Windows版の有償ライセンス化に賛同出来ないため
作業を中止されています。


一方、私は、WindowsとLinuxで動くCADソフトを探していました。
会社のパソコンをWindowsからLinuxに移行できないものかと考えていたのです。
そこで機能が充実しており値段も手頃なQCADに出会いました。
QCAD Ver3.0では、DXFファイルでUnicodeにしてやれば
LinuxでAutoCADの出力する図面を扱えることが確認できました。
そこでWindowsで動作確認したところ、文字化けが起きたり
日本語の入った図面を読み込むと同時に強制終了してしまったり、
といった状況でがっかりしてしまいました。

そこで、Windowsで日本語の文字化けが起こる旨、問い合わせのメールをしてみたところ
「現象を再現できない」とのこと。
もしかして、と思った私は、自宅のWindowsを英語化しQCADを動作させたところ
日本語のDXFを読み込むことに成功。
日本語Windowsでの文字化けのパターンをバイナリエディタで調べ
Shift-JISのコードを無理矢理UTF-8に変換しているらしい、という調査結果を
作者のアンドリュー氏にメールしました。図面を読み込むTeighaというモジュールの
実装がWindowsのみ仕様が異なるため起こる現象のようです。

その後数日でShift-JIS対応をして頂き、日本語Windows特有の「円マーク問題」の文字化けも
すぐに解決してもらえましたので、私が日本語マニュアル作成と日本語化作業を申し出ました。
有料ソフトの日本語化ということで、ちょっとしたバイト代も頂きました。
Shift-JIS対応を行ったことで、UnicodeだけでなくShift-JISなDXFやDWGも読み込むことが
できるようになりました。嬉しい副産物です。

これからしばらくWindowsでQCADを使ってみます。
時期が来れば、Linuxへの移行もできそうです。

ところで、どなたかLinuxで動く工事写真台帳管理ソフトをご存知ないですか?
LibreOfficeでマクロを組んでみましたが、写真の削除や挿入がやりにくくて
実際使えるものになっていません。以下に作りかけのファイルを置いておきます。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~auau/download/PhotoAlbum.ods.zip


以上、つれづれなるままに書きました。
翻訳ミスなどありましたらお気軽にご連絡ください。

                  田中秀宗
                  E-mail : auau@kne.biglobe.ne.jp


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