攻め>本社から転属のエリート社員35才。(仮名、弓削)
弓削、成績不振の部署へ転属、建て直しに抜擢されたエリート。
女性関係も華やかで、引く手あまただが、未だ独身。
受け>不器用で誠実さが売りの地味なその部下32才。
小田、上司の薦めで見合いをし、心を決めさあ結婚とゆう所で破談傷心の日々を送る。
頃はバレンタインシーズン。
弓削、成績不振の部課建て直しで各課人事の資料を検討中に小田に目を止め
目覚ましい物はないがマイペースな仕事ぶりに、感心を持って目に留めるようになる。
それからの観察で確かに不器用で真面目で誠実。地味の一言のような感じも、
流行に構わないスタイルによるようだ…などといつしかレポートをするようになる。
さり気なく声を掛け、ランチで一緒になるようタイミングを合わせて繰り返し接近をかさね
直撃レポートをしてみたりとするうちに小田に惹かれていく。
バレンタインの夜、フリーの自分は用がないからと人の仕事を引き受け残業する小田に
弓削が接近する。
しかし終業後のオフィスが夜10時を廻ろうとする時、黙って様子を見ていた弓削も時間を見て
小田に仕事を切り上げるよう声を掛ける。
突然現れた上司、弓削に驚きつつ疲労に充血した目で小田はあと少しと断る。
すると弓削は強引に小田の腕を引っ張りデスクに書類を散らかしたまま、鞄も取らせず
会社から連れだし、自分の車に押し込んでホテルのバーまで引きずってゆく。
弓削はその間、何故か少々怒っている。
そしてバーで最初の一杯を一息で飲むと、「いい年してお人好しもいい加減にしろ!云々」
バレンタインのイベントの夜、さすがこんな時間でも男女のカップルが多く、皆チョコを
片手に語らっているとゆうのに、ここは男二人で殺伐とした会話をしている。
それも一方的に、弓削がお酒をあおりながら小田を説教している。
しかし飲みだして30分、小田が潰れて「酒まで弱いのか?!」と弓削を
呆れさせつつバーを出る。
それから、小田の介抱の為自分の取っている部屋へ連れ込む。(まだ優雅なホテル住まい。
部屋が決まるまでとホテルに滞在、初めての地で土地勘が無いので酒場も滞在中の
ホテルのバー。なんて都合の良い。)
弓削、ずるずる引きずり潰れた小田をベットに転がし、やれやれと一息。
とりあえず小田のスーツの上着をはぎ、窮屈そうなネクタイをゆるめ、シャツの襟をくつろがす。
靴を脱がしたところで小田をひとまず置いて、汗を流そうとシャワーを使う。
そしてバスから出た後ローブをはおり、そのラフな格好で具合はどうかと寝ている小田の様子を覗き込む。
すると、小田がみじろぐ。
小田の上に薄い影が出来、ふんわりと暖かい空気に包まれた感じは何かに似ている。
その時「ゆかり…さ…ん…」小田の寝言。
弓削は一瞬わからず「ふっ」と一呼吸置いて合点するが、その間に寝ぼけた小田の腕が
弓削の首に掛けられ強く引き寄せられる。弓削は慌ててあらがうが、酔っぱらいのバカヂカラ。
抵抗虚しくベットへ引き上げられ、恋人よろしく抱きしめられながら唇を吸われる。
舌なんかも入ってきたりする。小田の手がローブの袷に掛かかる。寝ぼけて恋人を
抱いているつもりの小田は、弓削を裸に剥こうともがきだす。
小田は弓削の顔中に激しくキスの雨を降らせる。
弓削はもがけども身体を引きずり上げられ、ほとんどはだけられたローブは裸同然の格好。
むき出しになった足は小田の胴を挟んで、踏ん張っているつもりだが、どうしても揉み合うような感じで。
そうなると弓削の有らぬ所至らぬ所が何かに当たったり擦れたり。それは夢の中の小田の下半身で
我が恋人と睦身あおうとやる気満々の自己ピーアールとだった。
自他共に認める攻め将軍の弓削、一気に血が下がり固まってしまう。
「気に掛けた部下に犯される?!マジかよ!…男だぞ…」なんて時に
そこへつけ込む小田、弓削をひっくり返し組みしいたままズボンの前を開きにかかる。
が、ここでやっと拘束が緩くなった弓削は反撃にかかる。
ちょうどお出ましの小田の息子、それをむんずと掴み、握り込む。
「うっ…あうぅっ…。い、痛いよ…ゆかりさんっっ。…もっと優しくしてっッ…」
寝ぼけた小田はたまらず叫ぶ。そこで弓削は「まだ目を覚まさないのか?!」ともう一握り。
「ひぃつっ…や、やめ‥ゆ・ゆか・・ゆ‥ゆ?……弓削さんーーっ?!!!」
小田は股間の生の感触とじんじん・どくどくな激痛に覚醒、カッと見開かれた瞳に映るのは
バスローブを腰に引っかけた殆ど全裸の弓削とその下で弓削に握られた己の生チン…。。
絶句する小田。目線を元に戻すとゼイゼイ息をしつつ、眉間に皺を寄せて口元を拭って
いる弓削。パニくる小田、何これ?!と頭の中で連発しながら自分が上に乗っかっているくせに
弓削を押しのけ、ばたばたとベットから飛び降りる。しかし自分で下ろしたズボンに足を取られ
壁に激突、目眩を堪えて立ち上がろうとするが、まだ足に酔いが残っていて膝が笑う。
なんとか背を壁に預け、ズボンを引き揚げ前を合わせ、合わせ…と、そこで、はっとして顔を
上げる。目の前に弓削がローブを纏なおして立っていた。
「あの、これは…その」言い淀む小田。「あの、何で俺?や、弓削さん?あ?…」
弓削はゆっくり小田の張り付く壁に手を突く、小田は弓削の腕に囲われ逃げ場を失う。
小田混乱のまま「な、何が。あの、これは…ど…」などと口ごもるっている。
そこで弓削が小さく呟く。「痛いよゆかりさん…」「もっと優しくして…_」
瞬間、小田の首かから耳までが一気に真っ赤になる。
弓削にこんな予定はなかった、はず。上司として部下に対する好意はあった、ただ労いの酒に誘った。
偶然の成りゆきで妙な状況に陥り、危うく男のプライドが崩れるようなゆゆしき自体は
先ほど回避出来た。軽く息が弾むのは、小田のディープなキスのせいか、格闘のせいか。
何となく、自分の中で笑いがこぼれる。何がおかしいのか、何処かおかしい自分に。
先ほどの危機感に対する興奮より、何に憑かれたのか別物の興奮にから沸き興る欲情に。
男に欲情するなんて、まさかのような変な興奮に突き上げられる弓削。
それは攻め将軍の本能が、このままやられっぱなしで成るまいぞと吼え立て意識を揺さぶるのか?
いや、それだけでない興味が己を掻き立てている。
ここ数日マークして見てきた男のプライベートな一面と、たった今おこった事態で変わった何か、
小田の印象。
昼間の小田と夜の小田、何となく目が放せない、見逃せない_。
転属したての職場でハードワーク中の弓削に、日照り続きのオアシス小田。
小田と少しばかり話したり食事をしたりと昼間の彼との交流に一息の憩い、癒しを得ていた。
そして今この夜、涸れっぱなしの弓削の前に夜の癒し系…?
バレンタインの夜に転がり込んだ、ひと味違った濃厚な時間。
さり気なく小田の股間に手を這わす。
「優しくすればイイのか?」小さく囁きながら、くっと手に力を込める。
すると小田はビクリ!と縮み上がり、「…っ、や、め、てください_」かすれ声で懇願してくる。
その当然の拒絶が弓削の気分を興に乗せる。
「逃げるのか?仕掛けたのはお前だぞ…」と畳み掛ける。
それでも「嘘だ…俺_。…違います」とあらがってくる小田に弓削が視線を射掛ける。
そしてまた手の中の物を揉み混んで、先程までの混乱した興奮を快感にすり換えて小田の身体に突きつける。
「…うあっ…んっ…」たまらず声あげ仰け反る小田。
弓削から逃れようと身を捩るが 逃げ場は無く、ただ裏返っただけで壁に胸を預け背中を弓削にぴたりと
合わせて張り付けに なってしまう。
2へ続く>>
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