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「どこかでフラレて2人で濡れた時から / text 1」



俺はこの夏_会社の同僚の男と寝た。


そう、一糸まとわず裸で抱き合い体を繋いで。


俺がホモっけも無いのにするとゆう暴挙に至るとゆう切っ掛けは、付き合っていた女に無下に振られてしまった事からだった。

合コンで意気投合した彼女とありきたりだがデート3回でホテルに行った矢先に、俺は、彼女のもう一人の男と両天秤に架けられていたらしい。 そして俺はやっぱりタイプじゃないからとゆう理由であっさり切り捨てられたんだ。
彼女のゆうタイプとは体の事で、体の相性じゃなくって単に俺が隆々な筋肉質な体型じゃなかったからとゆうことらしい。

彼女は大型狙いの肉食系女子だった訳だ。

俺はそれを聞いてショックだった。そんな理由でってことはハナっから俺が彼女のアクセサリーで暇つぶしの為の予備の男だったてことだ。
紹介された彼女の男はシャツを持ち上げるように筋肉が浮き上がっていて、ファッションから全部体育会系で俺とは真逆の野郎だった。
俺だってタッパは有るし野郎程ではないけどスッキリした筋肉質のはずなのに。

だから彼女を愛しく感じた感情が虚しく、バカバカしさと悔しさで気分はぐしゃぐしゃでめちゃくちゃ神経が参っていた時だった。

会社の同僚で営業でコンビを組んでいたアイツが俺のとなりに居た。そして営業先から会社へ戻る途中に突然の夕立ちにあった。
余りの雨量に傘があっても役に立たないくらい降られ、出先から直帰することになる。
2人とも頭からびしょ濡れになって、ふいに相手を見た時、知らずに胸元に目が行ってドキッとした。
同僚の奴は白いYシャツが体に張り付き素肌を透かしてヌードみたいにハッキリ胸筋を浮き上がらせていたからだった。

その瞬間あの忌々しい女の弁とその男の体を俺は思い出してしまったから。

そして目の前に居る同僚の体はあの野郎みたいなマッチョではなかったけれど俺より遥かに良い体付きをしていた。更にいえばモデルンみたいに均整のとれた体躯だった。

俺は知らずに息をのんで奴の体に見入っていた。
頭の中では俺を振った彼女の言葉を反芻し、あんな体が好きなのか、抱かれた女は参るのか惚れるのか…と、冷静であればそうじゃないと判ることを判断出来ずに「抱かれたら…」と筋を違えた考えに捕われて_。

だからその時の俺は相当な態で同僚を見ていたんだと思う。

雨宿りに入ったビルの軒下で、不意に同僚がその斜め向かいに見えるビジネスホテルに俺を誘った。

「こんなに濡れてたらタクシーは無理だし、電車もどうせ酷い目にあう…」と言って。

同僚がさっさと俺を引っぱりホテルの部屋をとって、入った所はツインルームだった。

俺はちょっと前から自失していて、自分で振られた傷に塩を刷り込んで混乱した状態で、呆然とただ同僚に促されるままだった。
先にシャワーを使い温まった俺はさっきの動揺を一瞬忘れ、びしょ濡れた服をクリーニングに出すようにして浴衣にに着替えバスルームから出た。

その時ドアが開く音に振り向いた同僚を見て俺はフラッシュバックしたイメージに捕われてしまった。
同僚はびしょ濡れた服を脱いだ下着姿のままで立っていたから。

心の反射でドクンと身内に衝撃が走って下腹からとろっとした熱を感じた瞬間_俺は手が自身を庇うよう浴衣の上から股間を押さえていた。


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     「どこかでフラレて、2人で濡れた時から」text 2 へ続く >>>